青林書院



生命保険の法律相談


新・青林法律相談


生命保険の法律相談
 
編・著者大高満範 編
判 型A5
ページ数384
税込価格4,104円(本体価格:3,800円)
発行年月2011年02月
ISBN978-4-417-01531-4
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■解説
[新保険法] による実践的法律相談書

新しい保険法が平成22年4月からスタートした。
本書は,保険法制度の最新情報と実務を織り込み,
生命保険契約をめぐる裁判事例を中心に保険契約
者と保険者の紛争予防や解決処理のための実践的
法律相談書として編集。


第1章 生命保険法総論
 I 保険の意義
 II 生命保険約款の効力

第2章 生命保険契約法
 III 生命保険の性格
 IV 生命保険契約の成立
 V 保険金受取人の指定変更
 VI 告知義務
 VII 保険料支払義務
 VIII 生命保険契約と担保
 IX 債権者による保険契約の解約
 X 保険金の請求
 XI 保険金支払義務・支払免責
 XII 保険契約者貸付
 VIII 保険契約の消滅
 XiV 生命保険契約の復活
 XV 生命保険契約上の特約

第3章 特殊な保険

第4章 生命保険会社に関連する特殊問題


ISBN978-4-417-01531-4

■書籍内容
編集者・執筆者紹介

編 集 者
   大高 満範 弁護士・大高法律事務所

執 筆 者
   大高 満範 上掲
   安孫子俊彦 弁護士 安孫子総合法律事務所
   中谷ゆかり 弁護士 大高法律事務所
   太田 治夫 弁護士 日比谷見附法律事務所
   井ノ上正男 弁護士 大高法律事務所
   井野 直幸 弁護士 井野法律事務所
   和田 一雄 弁護士 山近・矢作法律事務所
   明石 一秀 弁護士 隼あすか法律事務所
   北川 展子 弁護士 隼あすか法律事務所
   江坂 春彦 弁護士 五十嵐・渡辺・江坂法律事務所
   水庫 正裕 弁護士 大高法律事務所
   中込 一洋 弁護士 四番町綜合法律事務所
   白井 正明 弁護士 白井法律事務所
 (掲載順)



目  次

第1章 生命保険法総論

I 保険の意義
 Q1 生命保険とは 〔大高 満範〕
 Q2 生命保険と損害保険の異同 〔大高 満範〕
 Q3 生命保険の種類 〔大高 満範〕
 Q4 生命保険の仕組 〔大高 満範〕

II 生命保険約款の効力
 Q5 約款の拘束力 〔大高 満範〕

第2章 生命保険契約法

掘\弧進欷韻寮格
 Q6 生命保険と損益相殺 〔安孫子俊彦〕

IV 生命保険契約の成立
 Q7 生命保険契約の申込みと取消し・無効 〔安孫子俊彦〕
 Q8 営業職員(保険外務員)の契約締結の権限 〔安孫子俊彦〕
 Q9 第1回保険料の支払の意義 〔安孫子俊彦〕
 Q10 承諾前死亡 〔安孫子俊彦〕

V 保険金受取人の指定変更
 Q11 保険金受取人指定の効力 〔中谷ゆかり〕
 Q12 保険金受取人の地位 〔中谷ゆかり〕
 Q13 保険金請求権の性質 〔中谷ゆかり〕
 Q14 保険金受取人変更の方法 〔太田 治夫〕
 Q15 遺言による死亡保険金の処分 〔太田 治夫〕
 Q16 受取人変更と利益相反取引 〔太田 治夫〕
 Q17 保険事故発生前の受取人の死亡 〔太田 治夫〕
 Q18 保険金請求権の譲渡 〔井野 直幸〕

VI 告知義務
 Q19 告知義務違反の要件 〔井ノ上正男〕
 Q20 告知義務の対象 〔井ノ上正男〕
 Q21 告知の相手方 〔井ノ上正男〕
 Q22 保険契約者・被保険者の故意、重過失 〔井ノ上正男〕
 Q23 保険者の悪意・過失 〔井ノ上正男〕

VII 保険料支払義務
 Q24 保険料と支払方法 〔和田 一雄〕
 Q25 保険料の支払義務は取立債務か持参債務か 〔和田 一雄〕
 Q26 保険料の支払が負担になった場合の対策 〔和田 一雄〕

VIII 生命保険契約と担保
 Q27 生命保険契約と担保 〔井野 直幸〕

IX 債権者による保険契約の解約
 Q28 債権者による保険契約の解約 〔井野 直幸〕
 また、何かこれを防ぐ手立てはありますか。

X 保険金の請求
 Q29 代表取締役死亡の場合の保険金請求 〔明石一秀=北川展子〕
 Q30 保険金受取人が複数の場合の保険金請求方法 〔明石一秀=北川展子〕

XI 保険金支払義務・支払免責
 Q31 被保険者の自殺 〔江坂 春彦〕
 Q32 犯罪行為による死亡と保険者の免責 〔江坂 春彦〕
 Q33 保険金受取人による被保険者の殺害 〔江坂 春彦〕
 Q34 保険金の支払と保険者の過失 〔江坂 春彦〕

XII   保険契約者貸付
 Q35 保険契約者貸付の性質 〔水庫 正裕〕

XIII 保険契約の消滅
 Q36 給付金の不払い、保険契約の無効・取消し・解除 〔和田 一雄〕
 Q37 危険の増加による失効 〔和田 一雄〕
 Q38 被保険者による解除請求 〔中谷ゆかり〕

XiV 生命保険契約の復活
 Q39 生命保険契約の復活 〔水庫 正裕〕

XV 生命保険契約上の特約
 Q40 災害保障特約等と不慮の事故を原因とする死亡の意義 〔中込 一洋〕
 Q41 災害保障特約における被保険者の重大な過失 〔中込 一洋〕
 Q42 高度障害保険金 〔中込 一洋〕

第3章 特殊な保険
 Q43 変額保険 〔白井 正明〕
 Q44 年金保険 〔水庫 正裕〕
 Q45 団体(定期)保険 〔水庫 正裕〕

第4章 生命保険会社に関連する特殊問題
 Q46 生命保険会社の支社長の権限 〔大高 満範〕
 Q47 保険仲立人等 〔大高 満範〕
 Q48 生命保険代理店の法的地位 〔安孫子俊彦〕

判例索引・事項索引



はしがき

 生命保険契約は戦後国民生活に深く浸透してきました。戦後65年余の経済の発展
の過程で生命保険について啓蒙が普及し、生命保険契約の募集が熱心になされてきま
した。個人契約については契約者の死亡後の家族の生活保障、契約者の老後の生活資金
の充実などの効用などについて消費者の理解が普及しました。また法人契約については
資金調達、退職金・弔慰金の引当、税金面での損金処理などのメリットから生命保険
契約が伸びてまいりました。
 ところで、この度新しく制定された「保険法」が平成22年4月1日に施行(平成
20年法律第56号。同年6月6日公布)されました。保険に関する法規定は明治32年
制定の商法典(明治32年法律48号)の一部として規定され、一世紀にわたり大きな
改正を受けることなく経過してまいりました。しかし戦後経済の発展により経済の
グローバル化の進展が顕著となり、保険事業一つをとっても実際に適合しない面が多く
見られるようになりました。そこでまず商法典の中の会社法が単独法として制定され、
これに続き保険法が単独法として制定されることになりました。保険法は旧商法典の
保険契約に加えて、保険業法の規制していた保険契約、共済契約などを包括して規制
範囲を拡大しました。あわせて表記を現代語化する改正を実施しました。このように
明治時代の商法典は解体され、経済の実態に対応する単独法制定の方向性を顕著に
しています。傷害疾病保険に関する規定の新設、告知制度の見直し、保険金の支払時期
についての規定の新設、片面的強行規定の規律など保険契約者などを保護するための
規定の整備、保険金受取人の変更についての規定を整備しています。
そこで、この機会に青林書院のお勧めにより旧版を新しい保険法に基づいて新訂する
ことにしました。
生命保険契約は大量的、画一的に事務処理するために普通保険約款をあらかじめ作成し、
この約款の内容によって契約されるのが商慣習法もしくは商慣習となっています。
しかし、契約者の約款の理解不足が原因で生命保険契約の紛争が起きます。
本書は、生命保険契約をめぐる裁判事例を中心に契約者と保険者の紛争を予防するために、
また紛争が現実化した場合の紛争処理のために、リーディングケースとなる設例を挙げて
一問一答方式で解説したものであります。おおむね生命保険契約の法律問題を網羅する
よう配慮したつもりです。
設題の選択は井ノ上正男弁護士が主として当たり、本書の執筆者には保険実務に精通
している弁護士が、それぞれの日頃の実務で培ったノウハウをもって設題の解答に
当たっています。本書が契約者の理解のため、又は保険会社の社員の学習のために
役立つことは勿論ですが、生命保険が弁護士にとってもなじみにくい分野の一つで
ありますので、弁護士の裁判実務にも役立つものと確信しています。本書が生命保険を
めぐる紛争解決の手引書となれば望外の幸せです。

平成23年1月

大高 満範

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