青林書院



体系化する知的財産法 (下)


体系化する知的財産法 (下)
 
全分野を体系的な視点からまとめ上げる!
編・著者辰巳 直彦 著
判 型A5判
ページ数366頁
税込価格3,672円(本体価格:3,400円)
発行年月2013年11月
ISBN978-4-417-01611-3
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■解説
学生や資格試験受験者のテキストとして最適であると同時に
研究者・実務家にとってはより深い世界へと分け入る格好の案内役!


●はしがき
  ―恩師故北川善太郎先生に捧ぐ―
 本書は,法律の基礎知識を習得した上で知的財産法を勉強しようとする学部学生,院生や法科大学院生,弁理士試験を受験しようとする者,その他,知的財産法に興味を持って習得しようとする一般人の方はもちろん,知的財産法に興味を持ち又は専門とされている法律実務家や法律研究者を読者層としている。そして,法学研究者である筆者なりに法実践に関わる者として,しかし研究者として実務法曹を媒介として法実践に参与せざるを得ないという限界を自覚しつつ,知的財産法の全分野を体系的な視点からまとめ上げて執筆し,それを提示することを試みたものである。学部学生又は院生が本書を読むとき,最初はわからないところは飛ばし読みをしてよいし,何となくわかるだけでもよい。そして,もし繰り返し読む機会があれば,知的財産法の詳細に触れて,より深く勉強・研究して欲しいと思う。勉強とは繰り返しであることに尽きるからである。他方,法律実務家や法律研究者の方々には,筆者の知的財産法の体系的な視点と捉え方を読み取って頂き,いろいろとご批判・ご意見を頂戴できればと願っている次第である。いずれの読書層の方々の中でも,次世代の若い人達が,知的財産法について少しでも興味を持ち,また,すでに興味を持っておられる方々には,より深くその世界に分け入ってもらえれば,筆者としては幸いである。
                                2013年10月
                                 辰巳 直彦

■書籍内容
●著 者
 辰巳 直彦(たつみ なおひこ)

●目 次

第9章 著作権法──著作物と著作者の権利
 第1節 著作権法とは
  1 概論
  2 著作物等の国際的保護
 第2節 著作物と著作者
  1 著作権法の基本原理
 【ピックアップ】「依拠」の証明 
  2 著作物
  3 著作者
  4 著作物の保護範囲
  5 著作物の発行・公表
 第3節 著作者の権利
  1 著作者人格権
  2 著作権
 【ピックアップ】プログラムの著作物の創作後の陳腐化
 【ピックアップ】建築の著作物の複製
 【ピックアップ】電気通信設備を用いた「上演・演奏」及び「上映」 
 【ピックアップ】送信可能化
 【ピックアップ】展示権と上映権 
 【ピックアップ】譲渡権侵害物の善意取得者保護 
 【ピックアップ】ィ・キャンディ事件及びポパイ事件
 第4節 著作隣接権者の権利
  1 著作物の流布に貢献のある者の保護
  2 個別著作隣接権者の権利
 【ピックアップ】 実演家の権利
 【ピックアップ】 商業用レコードの放送における利用 

第10章 著作権の内容的・時間的制限
 第1節 著作権の制限と著作物の自由利用
  1 はじめに
 【ピックアップ】適用関係の例
  2 私的使用のための複製
  3 付随対象著作物の利用
  4 検討過程における利用
  5 著作物利用の技術開発・実用化の研究のための利用
  6 図書館等における複製
  7 引用・転載
 【ピックアップ】「引用」についての最近の判例 
  8 教育関係の制限規定………419
  9 障害者福祉のための制限規定
  10 非営利の上演等
 【ピックアップ】授業中における英語教科書の英文著作物の日本語訳口述
  11 時事問題に関する論説の転載等
  12 政治上の演説等の利用
  13 時事の事件の報道のための利用
  14 裁判手続等における複製
  15 情報公開法等による開示のための利用
  16 歴史公文書等の保存のための複製等
  17 放送事業者による一時的固定
  18 美術の著作物の展示等による利用
  19 プログラム著作物の複製物所有者の複製等
  20 機器の保守・修理のための一時的複製
  21 インターネットでの送信に関わる複製
  22 著作隣接権への準用
 第2節 著作権の時間的制限
  1 はじめに
 【ピックアップ】「著作権の保護期間」
  2 著作権の存続期間

第11章 著作権の活用と侵害
 第1節 利用許諾
  1 著作物利用許諾契約
  2 著作権等権利管理システム
  3 出版権設定
  4 著作物利用のための裁定許諾制度
 第2節 財産権としての著作権──譲渡及び質権設定
  1 譲 渡
  2 質権設定
 第3節 登録制度
 第4節 著作権等侵害と救済
  1 著作権等侵害
  2 規範的侵害主体の認定
  3 侵害幇助
 第5節 民事救済手段
 【ピックアップ】共有著作権等の侵害による損害賠償請求は常に持分に応じてか
 【ピックアップ】原状回復と駒込観音像頭部すげ替え事件
 第6節 刑罰規定

第12章 不正競争防止法
 第1節 体系的位置づけ
  1 公正な競争の意義
  2 公正な競争と知的財産法
 【ピックアップ】入学試験と成果主義
 第2節 不正競争類型
  1 商品・営業主体混同惹起行為
  2 著名表示冒用行為
  3 商品形態模倣行為
  4 営業秘密の不正取得・使用・開示行為
  5 技術的制限手段無効化行為
  6 ドメイン名不正取得等行為
 【ピックアップ】 ドメイン名紛争処理機関による裁定に対する訴訟提起と「訴えの利益」 
  7 原産地・品質等誤認惹起表示
  8 競業者の営業誹謗行為
  9 代理人等による商標の不正使用
 第3節 刑罰規定
  1 営業秘密侵害行為
 【ピックアップ】営業秘密侵害罪についての刑事訴訟手続の特例
  2 その他の不正競争行為
  3 両罰規定

第13章 商標法
 第1節 概説
  1 商標とは
  2 商標の定義と商品・役務
 第2節 商標権取得手続
  1 基本原則
  2 出願
 【ピックアップ】団体商標
  3 実体審査
  4 商標登録と登録異議申立て
  5 商標登録無効審判
 【ピックアップ】後発無効理由としての公序良俗違反〈漢検事件と数検事件〉 
 第3節 商標権の効力
  1 商標権の内容
  2 商標及び商品・役務の類似
  3 商標権の制限
  4 商標権の分割,移転及び使用権
  5 更新登録
  6 防護標章登録制度
  7 商標登録の取消し
 第4節 商標権侵害に対する救済
 第5節 マドリッド・プロトコルによる国際登録
  1 国際登録制度──概要
  2 国際登録出願の手続
  3 国際商標登録出願

第14章 半導体集積回路保護法
 第1節 はじめに
 第2節 我が国の半導体集積回路保護法
  1 体系的位置づけ
  2 保護対象
  3 権利発生と権利内容
  4 権利の制限
  5 権利侵害に対する救済
  6 今後の課題
 第3節 刑事罰

第15章 不法行為法による知的財産の保護
 第1節 パブリシティ権
  1 沿 革
  2 パブリシティ権の理論的問題
 【ピックアップ】 氏名・肖像の「私的所有」 
  3 物のパブリシティ権
 第2節 創作性のないデータベースや創作物の保護等
  1 創作性のないデータベースの保護
  2 その他の創作物の保護
 【ピックアップ】権利性のない知的財産の侵害,不法行為についての差止め 

第16章 知的財産法を巡る国際条約と国際関係
 第1節 国際的保護と調和
 第2節 工業所有権法の国際的調和
  1 パリ条約
  2 特許法における調和
  3 意匠法における調和
  4 商標法における調和
 第3節 植物新品種保護における調和
 第4節 著作権法における調和
 第5節 TRIPs協定(知的財産権の貿易関連の側面に関する協定)
 第6節 知的財産法と国際関係──TRIPs協定後
  1 知的財産法の国際的調和と南北問題
 【ピックアップ】 経済格差と知的財産法
  2 強制実施権(許諾)
 【ピックアップ】 強制実施権に代わる事前買取制度等の試み
  3 グローバル化の中における多元主義的動向
 第7節 国際管轄と準拠法
 第8節 水際措置
  
    判例索引
    事項索引

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