青林書院



破産法大系 〈全3巻〉 第郡 -破産の諸相-


破産法大系  〈全3巻〉  第郡 -破産の諸相-
 
編・著者竹下 守夫・藤田 耕三 編集代表
判 型A5判
ページ数598頁
税込価格6,480円(本体価格:6,000円)
発行年月2015年03月
ISBN978-4-417-01652-6
在庫有り
  
在庫があります

■解説
《全3巻完結!》

●破産法における手続規定と実体規定及び各種破産の諸相をめぐる重要テー
 マを分析し、運用と解釈の指針を示す本格的な実務的・理論的解説書。
  本巻は,消費者問題,セーフティーネット,国際倒産,信託,証券化,
 金融機関の破綻等々,現代社会が抱える課題について破産手続がいかに関
 与し機能するかを問うもので,これらに関する新しくも重要な19のテーマ
 について,気鋭の研究者・実務家が広い視野で実務運用とその問題点に切
 り込み,理論的検討を加える。


第2巻 はしがき

 破産法体系は,本巻をもって完結する。前2巻は,破産手続及び倒産実体
法に関する理論と実務に対する解説であったが,本巻は,「破産の諸相」と
題して,対象となる法律分野ごとに問題点を取り上げるとともに,議論の外
延を破産手続に関連する周辺の諸制度まで広げて考察する。消費者問題,セ
ーフティーネット,国際倒産,信託,証券化,金融機関の破綻など,その多
くは,現代社会が抱える課題について破産手続がいかに関与し,機能するか
を問うものでもある。これら新しくも重要な19のテーマについて,気鋭の
研究者・実務家が広い視野で実務運用を紹介し,その問題点に切り込み,そ
して理論的検討を加えている。
 第1章「消費者破産」では,個人破産の大部分を占める消費者破産に特有
な問題を中心に解説する。ここでは多重債務に陥った消費者の再出発のため
の各種手続の選択,免責制度,資格制限と復権,自由財産,同時廃止・異時
廃止などを取り上げる。
 第2章「国際破産」では,企業活動が国際化する中で,ますますその重要
性が高まっている国際倒産に伴う諸問題を検討する。国際破産管轄,国内手
続の対外効,承認援助手続,外国で弁済を受けた債権者の地位,並行倒産に
おける外国倒産手続との協力,外国管財人の地位,外国倒産手続の国内にお
ける効力,そして破産に関する国際私法の考え方と否認権の準拠法などを取
り上げる。
 第3章「特別財産の破産」では,相続財産破産と相続人破産という古くか
らある問題のほか,最近とみに注目を集める信託に関し,その倒産隔離機能
,委託者・受託者の破産,信託財産破産の特例を論じ,さらには証券化にお
ける倒産隔離,真正譲渡の基準,資産売却の否認,各種の証券化スキーム,
SPVの倒産申立て回避特約など,きわめて先進的な金融の在り方に係る論点
が破産法との関係で検討される。
 第4章「破産手続と関連制度」においては,まず利害の複雑に交錯する労
働問題に関する諸問題を取り上げる。労働債権や労働契約の取扱いなど雇用
に関する破産手続上の諸問題を論じ,労働者健康福祉機構の立替払い制度の
関連を紹介し,また立場を変えて,管財業務を補助する者の労働問題にまで
及んでいる。次に,租税債権について,破産手続上の特殊性とその取扱い,
管財業務遂行上の税務処理の諸問題までを広く取り上げ検討を加えている。
さらに,破産に伴う国民のためのセーフティーネットとしての連鎖倒産防止
,下請け保護,預金保険,旅行業協会による弁済保証金などの制度を紹介し
,破産手続との関係を論ずる。
 第5章「特殊破産事件の実務」では,金融特例法による銀行等の破産のほ
か,証券会社・保険会社の破産によって生じる諸問題を検討し,さらには投
資勧誘業者や新興宗教など大きな社会的問題を引き起こす事案,貸金業者・
旅行業者など多数の消費者が巻き込まれる事案における破産手続上の諸問題
と各種の被害者救済制度との協働を紹介し,その関連に考察を加えている。
 第6章「破産犯罪」では,破産に伴う犯罪の構成要件,客観的処罰条件,
両罰規定などのほか,各犯罪類型について解釈論的検討を加えている。
 本巻における各論考は,いずれも破産の現代的諸相を浮き彫りにする力作
ぞろいである。本巻が破産制度の理論的考察の深化と実務運用の発展に寄与
できることを願ってやまない。

 平成27年3月
 第3巻編集委員
 瀬戸 英雄 
 山本 和彦


編集代表
竹下 守夫 :一橋大学名誉教授,駿河台大学顧問
藤田 耕三 :弁護士,元広島高等裁判所長官

第3巻編集委員
瀬戸 英雄 :弁護士
山本 和彦 :一橋大学大学院法学研究科教授

執 筆 者
小松 陽一郎:弁護士
内田 博久 :東京高等裁判所判事
杉山 悦子 :一橋大学大学院法学研究科准教授
宮下 正彦 :弁護士 
山 栄一郎:司法研修所教官
野口 宣大 :法務省民事局商事課長
村上 正子 :筑波大学人文社会系准教授
片山 英二 :弁護士
米山 朋宏 :弁護士
横溝 大  :名古屋大学大学院法学研究科教授
村松 秀樹 :法務省民事局参事官
山本 和彦 :一橋大学大学院法学研究科教授
林  康司 :弁護士
中井 康之 :弁護士
山本 淳  :弁護士
木内 道祥 :弁護士*
三森 仁  :弁護士
深山 雅也 :弁護士
野村 剛司 :弁護士
橋爪 隆  :東京大学大学院法学政治学研究科教授
佐藤 弘規 :水戸地方裁判所判事
(執筆順。肩書は本書印刷時〔*は脱稿時〕)
   
−お奨めの関連する書籍−

破産法大系 〈全3巻〉 第鬼 -破産手続法-
編・著者:竹下 守夫・藤田 耕三 編集代表
発行年月:2014年11月
税込価格:5,832
在庫:有り


破産法大系 〈全3巻〉 第挟 -破産実体法-
編・著者:竹下 守夫・藤田 耕三 編集代表
発行年月:2015年02月
税込価格:7,020
在庫:有り



■書籍内容
第3巻 目  次
第1章 消費者破産
 1消費者倒産処理の手続選択
  犠暖饉堙飮砂萢手続の整備
  暁忙此じ朕雄得検無詬申蠧声堙再生,小規模個人再生〕,特定調停,
   私的整理等の手続選択の基準
 2免責の手続と免責不許可事由
  橘叛佞亮蠡魁
  玉叛嬋垉可事由と裁量免責 
  渓叛嫂獲期間中の強制執行の禁止 
  弧叛佞亮莨辰掘
 3免責の効力と非免責債権
  橘叛佞慮力 
  玉叛佞気譴榛通海稜ぐ嬖杠僉κ杠儿膂佞慮力
  携麑叛婪銚△糧楼
 4資格制限と復権
  鞠忙瑳圓紡个垢觧餝弊限
  局権について
 5自由財産
  擬由財産の範囲
  脅由財産の範囲の拡張
  啓由財産による破産債権に対する任意の弁済等
  玄由財産に対する破産債権に基づく権利行使等
 6同時廃止・異時廃止
  菊瓜廃止 
  彊杙廃止

第2章 国際破産
 7国際破産総論
  宜餾歸飮宰\の確立と破産法
  狭餾歿忙佐紐
  傾馥蘯蠡海梁亞宛
  験姐饉蠡海梁估盡――外国倒産承認援助法
 8並行倒産
  気呂犬瓩
  恭姐馘飮砂萢手続との協力
  軍姐餞漂眇佑涼楼
  験姐馘飮砂萢手続における権利変更の国内手続における効力
  稿本国外の財産を保全・換価する際の留意点
 9破産国際私法
  義輜澄宗祝…鄰亘,箸靴討稜忙瑳蠡崖始国法
  恭届

第3章 特別財産の破産
 10相続財産破産・相続人破産
  義蠡該盪最忙
  響蠡蛙佑稜忙
  啓遺者の破産
 11信託と破産
  気呂犬瓩
  郷託当事者の破産
  型託財産の破産
 12証券化と倒産
  義輜
  郷神犠渡の問題
  珪攘化と倒産をめぐるその他の論点
  献蝓璽泪鵐轡腑奪の経験,議論の再検討
  江攘化スキームについての若干の検討
  SPCの倒産回避
  桟觚

第4章 破産手続と関連制度
 13破産と労働
  気呂犬瓩
  暁忙宰,砲ける労働債権の優先性
  系働債権の立替払い
  固忙困範働契約
  肱働組合等の関与
  最忙困砲ける事業譲渡
 14破産と租税――破産者の税務についての破産管財人の地位
  気呂犬瓩法宗柔破‐紊侶哉概定と破産管財人の関係
  鏡破‐紊竜遡
  契破,砲ける義務と罰則の関係
  弧疑醜隹短酸如ど塲蕊娉短酸
  洪醜雉遡海版忙佐漂眇佑隆愀
  左酸徴収義務と破産管財人の関係
  察崕抄伴圈廚版忙佐漂眇
 15破産とセーフティネット
  気呂犬瓩
  興抄醗のためのセーフティネット
  啓莪先(仕入先等)のためのセーフティネット
  絃暖饉堙のためのセーフティネット
第5章 特殊破産事件の実務
 16金融機関と破産 
  偽睛撒ヾ愿
  橋睛撒ヾ悗稜忙瑳蠡馨紊瞭誕
  袈睛讃ι兵莪業者の破産手続上の特則
  己欷渦饉劼稜忙瑳蠡馨紊瞭誕
 17消費者問題と破産
  気呂犬瓩
  橋伴錣瓦箸量簑蠹
  群魴茲諒向性
  減埜紊

第6章 破産犯罪
 18破産犯罪総論
  疑掲忙宰,砲ける破産犯罪
  暁忙哉蛤瓩諒欷酲 ̄
  傾坩拆況
  固忙瑳蠡崖始決定の確定
 19破産犯罪各論
  気呂犬瓩
  矯承叔忙査
  憩団蠅虜銚⊆圓紡个垢訝簡櫃龍〕薪の罪
  固忙佐漂眇妖の特別背任罪
  浩睫正擇啗〆困竜饑篥の罪
  砂斗弸盪些示拒絶等の罪
  散般概擇唳盪困両況に関する物件の隠滅等の罪
  漆蛙劼砲ける説明拒絶等の罪
  叔忙佐漂眇妖に対する職務妨害の罪
  昭賄罪
  将蟻O添
  将暁忙瑳堙に対する面会強請等の罪
  将傾餝鞍筏擇嗄照概定
  将元貲忙宰,里修梁召糧蛎Т慙規定の取扱いについて

   事項索引
   判例索引

Copyright © SEIRIN SHOIN All Rights Reserved.