青林書院



プラクティス交通事故訴訟


プラクティス交通事故訴訟
 
「概説」と「Q&A」で裁判直結の知識・ノウハウを伝授
編・著者梶村太市・西村博一・井手良彦 編
判 型A5判
ページ数496頁
税込価格5,940円(本体価格:5,500円)
発行年月2016年12月
ISBN978-4-417-01703-5
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■解説
◆「交通事故訴訟」のプラクティスを判例理論及び裁判所の運用例等に
 基づいて徹底解説する。         
◆自賠責・任意保険,運行供用者責任,遺失利益,慰謝料,修理費等,
 代車,評価損,過失相殺,示談,自転車事故,好意同乗者,消滅時効
 など交通事故の重要論点が満載。


はしがき

 本書『プラクティス 交通事故訴訟』は,交通事故訴訟をめぐる諸問題に
ついて,概説部分とQ&A方式部分に分けて,わかりやすく解説したもので
ある。類書は数多くあるが,本書の特色は,交通事故をめぐる紛争解決につ
いて詳しい簡易裁判所判事,弁護士を中心とする実務家が,実務の経験を通
して習得した知見をフルに活用して,交通事故訴訟において遭遇する諸問題
について全般的に検討を加えているところにある。地方裁判所や簡易裁判所
あるいは高等裁判所等における交通事故訴訟について,主として弁護士等の
訴訟代理人が知っておくべき基本的事項について,そこで出てくる実体法上
あるいは手続法上あらゆる観点から問題点を摘出し,過不足のない解説を目
指している。
『概説』部の解説の中心は,主として判例理論及び裁判所における実務運用
の実情の紹介にあり,学説はそれらに関する説明に必要な範囲で紹介するに
とどめている。『Q&A』部は,概説部の各論に相当する部分であり,概説
部で触れた裁判上の重要事項や争点などを個別に取り上げて詳述するほか,
紛争事例(設例)を設けてそれを丁寧に解説し,その中で当該章の要点を掘
り下げることとしている。設例では,必要に応じて申立人代理人・原告代理
人等(債権者・債務者双方)の作成する書面例(書式)なども掲載する。
 本書の章立ては,第1章から第5章まで,「交通事故をめぐる保険制度」
「交通事故における責任原因」「損害」「過失相殺」「交通事故訴訟の手続
」に分類し,Q45まで細分化して解説している。本書が,交通事故訴訟にお
ける弁護士代理人・司法書士やご本人あるいは裁判官や裁判所書記官などの
関係者はもちろんのこと,交通事故調停の代理人・調停委員あるいは各種相
談者などにおいて,幅広く利用されるよう願ってやまない。
 本書の出版にかけてはご多忙にもかかわらず,原稿を完成していただいた
各執筆者の方々には厚くお礼申し上げるとともに,編集の労をとっていただ
いた青林書院編集部の宮根茂樹氏には謝意を表したい。

 平成28年12月
 編集者
 梶村 太市
 西村 博一
 井手 良彦



編集者・執筆者一覧

編 集 者
梶村 太市(常葉大学法学部教授・弁護士)
西村 博一(宇治簡易裁判所判事)
井手 良彦(東京簡易裁判所判事)

執 筆 者(執筆順)
井手 良彦(上 掲)
小泉 孝博(東京簡易裁判所判事)
堀田  隆(東京簡易裁判所判事)
太田 和範(弁護士)
増田 輝夫(明石簡易裁判所判事)
笹本  昇(取手簡易裁判所判事)
中林 清則(富山簡易裁判所判事)
藤岡 謙三(東京簡易裁判所判事)
宇都宮庫敏(明石簡易裁判所判事)
辰已  晃(岩国簡易裁判所判事)
神谷 義彦(佐伯簡易裁判所判事)
野藤 直文(岡山簡易裁判所判事)
丸尾 敏也(福岡簡易裁判所判事)
織田 啓三(千葉簡易裁判所判事)
〔平成28年11月現在〕



   
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■書籍内容
目 次

第1章 交通事故をめぐる保険制度
Q1 自賠責保険
 自賠責保険の仕組みについて説明しなさい。
Q2 任意自動車保険
 任意自動車保険の仕組みについて説明しなさい。併せて,任意自動車保険に付
 帯されている人身傷害補償保険において保険会社が人身傷害補償保険金を支払
 った場合(被害者にも過失があり,過失相殺された場合)の保険会社の保険代
 位の範囲について,最判平24・2・20(民集66巻2号742頁)が採用したとされ
 る訴訟基準差額説を中心に,他の考え方についても触れながら説明しなさい。
Q3 公的給付
 公的給付について説明しなさい。

第2章 交通事故における責任原因
Q4 民法に基づく不法行為責任
 交通事故に関して,民法の一般不法行為責任及び特殊不法行為責任について説
 明しなさい。
Q5 運行供用者責任(1)
 自賠法3条に基づく損害賠償責任( ̄森垓〕兌埓,運行起因性,B梢誉)
 について説明しなさい。
Q6 運行供用者責任(2)
 事故車がレンタカーやリース車両の場合,レンタカー会社やリース会社は,運
 行供用者責任を負うことになるか,
 また,子供が親の自動車を運転して事故を起こした場合,親が運行供用者責任
 を負うことになるかについて説明
 しなさい。
Q7 不法行為責任と債務不履行責任
 タクシーに乗車中に運転手の過失によって負傷した乗客は,いかなる法条を根
 拠にして,タクシー会社に損害賠償を請求できるか,説明しなさい。

第3章 損   害
第1節 人的損害【概説】
〔1〕 人的損害における損害の分類(項目)
〔2〕 積極損害
〔3〕 消極損害
〔4〕 精神的損害(慰謝料)
Q8 死亡による逸失利益の算定方法
 死亡による逸失利益の算定方法について説明しなさい。
Q9 給与所得者の死亡による逸失利益
 交通事故によって給与所得者が死亡した場合の逸失利益について説明しなさい。
Q10 事業所得者の死亡による逸失利益
 交通事故によって事業所得者が死亡した場合の逸失利益について説明しなさい。
Q11 家事従事者の死亡逸失利益
 交通事故によって家事従事者が死亡した場合の逸失利益について説明しなさい。
Q12 年金受給者の死亡による逸失利益
 交通事故によって年金受給者が死亡した場合の逸失利益について説明しなさい。
Q13 幼児,生徒,学生の死亡による逸失利益
 交通事故によって幼児,生徒,学生が死亡した場合の逸失利益について説明し
 なさい。
Q14 症状固定日
 治療費算定と症状固定日との関係について説明しなさい。
Q15 整骨院等の施術費
 整骨院等の施術費が治療費として損害賠償請求が認められる場合及びその範囲
 について説明しなさい。
Q16 慰謝料
 慰謝料の算定基準について説明しなさい。
Q17 慰謝料の増額
 慰謝料の増額事由について説明しなさい。
Q18 休業損害
 休業損害の算定方法について説明しなさい。
Q19 損益相殺
 損益相殺について説明しなさい。
第2節 物的損害【概説】
〔1〕 総  説
〔2〕 車両自体の損害
〔3〕 その他の損害
Q20 全  損
 物理的全損と経済的全損の異同について説明しなさい。
Q21 改造車の修理費用等
 改造車における修理費用,車両時価額の算定について説明しなさい。
Q22 休車損
 休車損の意義,要件及びその算定方法について説明しなさい。
Q23 代車費用
 代車費用請求の要件について説明しなさい。
Q24 評価損(1)
 評価損請求の要件及び算定方法について説明しなさい。
Q25 評価損(2)
 損害が現実化していない場合でも事故歴があるというだけで評価損が認められ
 るか,説明しなさい。
Q26 修理費,時価額の算定
 市場価格のなくなった中古車の損害評価について説明しなさい。

第4章 過失相殺
【概 説】
〔1〕 はじめに
〔2〕 過失相殺の意義
〔3〕 過失相殺における主張・立証責任
〔4〕 過失相殺の判断
〔5〕 過失相殺の方法
Q27 裁量による過失相殺
 裁判所は当事者の主張がない場合でも過失相殺できるか。
Q28 非接触事故と過失相殺
 非接触事故における過失相殺について説明しなさい。
Q29 自賠責保険と過失相殺
 自賠責保険における過失相殺(重過失減額)について説明しなさい。
Q30 共同不法行為と過失相殺
 交通事故訴訟における共同不法行為と過失相殺について説明しなさい。
Q31 三者関与事故と過失相殺
 三者関与事故における過失相殺について説明しなさい。
Q32 信号機以外の規制・誘導に従った場合の過失相殺
 道路交通法上の信号機以外の規制・誘導に従った場合の過失相殺について説明
 しなさい。
Q33 高速道路の停車車両に後続車両が追突した場合の過失相殺
 高速道路で事故を起こし停車していた車両に後続車両が追突した場合の停車車
 両と後続車両の過失相殺について説明しなさい。
Q34 過失相殺等の示談の法的拘束力
 過失相殺等の示談の法的拘束力について説明しなさい。
Q35 道路の瑕疵による交通事故と過失相殺
 道路の瑕疵によって交通事故が生じた場合の過失相殺について説明しなさい。
Q36 自転車事故と過失相殺
 自転車と歩行者の交通事故,自転車同士の交通事故における過失相殺について
 説明しなさい。
Q37 被害者側の過失
 民法722条2項にいう被害者の過失には被害者側の過失が含まれるか。
 含まれるとした場合,「被害者側」の範囲についても説明しなさい。
Q38 幼児の被害事故と過失相殺
 幼児が交通事故の被害者である場合,その幼児の行為等を過失相殺において考
 慮しうるか説明しなさい。
Q39 好意同乗者と過失相殺
 好意同乗者について過失相殺の規定が適用又は類推適用されるか,以下の事項
 ごとに説明しなさい。
Q40一部請求と過失相殺
 被害者が交通事故により被った損害の一部について賠償請求をする場合,相手
 方主張の過失相殺の取扱いについて説明しなさい。

第5章 交通事故訴訟の手続
【概 説】
〔1〕 交通事故訴訟の特徴
〔2〕 訴訟物
〔3〕 訴訟運営
Q41 当事者(1)
 交通事故訴訟から生じた損害の賠償請求権者(原告)について説明しなさい。
 併せて,原告の訴状における請求の原因の記載例もあげて説明しなさい。
Q42 当事者(2)
 交通事故訴訟から生じた損害の責任負担者(被告)について説明しなさい。
 併せて,被告が,原告車の経済的全損を主張したり,買替えに要する期間
 (代車期間)やその費用(代車費用(代車使用料))を争ったり,過失相
 殺を主張したりする場合(抗弁の主張)の記載例もあげて説明しなさい。
Q43 消滅時効
 交通事故による損害賠償請求権の消滅時効の起算点について,人損と物損に分
 けて説明しなさい。併せて,時効の中断について説明し,自賠責保険金の支払
 ,任意保険会社からの支払及び示談交渉があった場合に時効が中断するかにつ
 いても説明しなさい。
Q44 交通事故訴訟提起をめぐる問題
 交通事故訴訟提起前の準備事項,訴えの態様及び管轄について説明しなさい。
Q45 交通事故訴訟の審理
 交通事故訴訟の第1回口頭弁論期日以降の審理及び当事者の主張立証上の留意
 点について説明しなさい。

事項索引

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