青林書院



特許権侵害紛争の実務-裁判例を踏まえた解決手段とその展望-


特許権侵害紛争の実務-裁判例を踏まえた解決手段とその展望-
 
編・著者小松陽一郎先生古希記念論文集刊行会 編
判 型A5判
ページ数1168
税込価格19,440円(本体価格:18,000円)
発行年月2018年05月
ISBN978-4-417-01734-9
在庫有り
  
在庫があります

■解説
古稀をお祝いして
  
 小松陽一郎先生は,2018年5月12日に満70歳のお誕生日を迎えられる。
お元気に,古稀という人生の節目の一つに達せられたこと,そして,これ
を記念して本書が刊行されることに,心からお祝いを申し上げる。
 先生は,その誕生月5月の陽光を身に帯して,いつも明るく爽やかであ
り,また,古く信望の誉れ高い小松殿平重盛ゆかりの系譜に連なると仄聞
するその血筋の故に自ずと将たるの風格を持たれている。
 そのお人柄,資質から,知的財産法,企業法など広い分野で弁護士とし
ての業績を上げられるとともに,日本弁護士連合会知的財産センター幹事
として活動され,特に近時は,国内外1000名を超える会員を擁する弁護士
知財ネットの理事長としての御活躍が目覚ましい。すなわち,知財ネット
の国際的,国内的活動の一層の展開を図り,外には,2014年以降,インド
ネシア,ミャンマー2回,シンガポール,韓国,ベトナムに,知的財産セ
ンターとの合同調査訪問団を率いて訪問され,また,国際的な知的財産法
シンポジウムの開催に協力されるなど,国際的協力の促進に助力され,内
にあっては,全国各地の知的財産関係実務家の交流,啓発及び育成に尽力
されている。その例として,2015年には,歌舞伎,文楽,花街における技
芸や伝統食品の製法など我が国の伝統文化の保護と世界的展開をサポート
するためジャパンコンテンツ調査研究チームを編成され,2017年には,農
林水産業に関わる法的問題への積極的な関与を図るため農水法務支援チー
ムを立ち上げられ,早速,その成果として,関係諸官庁との協力により農
水知財の基本テキストともいうべき『攻めの農林水産業のための知財戦略
』が発刊された。
 先生は,これらの御活動と並んで,巻末の「主要著作目録」に示されて
いるように,その研究の成果を多数の著作として公にされるとともに,多
年,関西大学・立命館大学の法科大学院教授として学生を指導され,また
,関西での知的財産権法研究会を主宰されて,馬瀬文夫先生,石黒淳平先
生,村林楼貔萓検ぞ野昌延先生ら先輩方が築かれた良き伝統を承継し後
輩の育成に意を注がれている。
 これら多方面の御活動に当たって,先生に接する者はいずれも,先生の
朗らかにユーモアたっぷりに分け隔てなく応対されるお人柄に魅せられる
。先生の人望の高さは,本書に寄稿された方が89名という多数に上ること
にも表れている。
 10年前の還暦記念に続き古稀記念として本書が献呈されることは,先生
の喜びとされるところであろう。しかし,先生のお気持ちとしては,単に
これを受けることを多とし喜びとされるだけではなく,このような論文集
の企画に当たって特に後進に執筆の機会を提供することができるならば,
かつて若き日の先生がそうであったように,意欲のある後継者にとって勉
強をする励みとなり,それが成長への一つの契機となる,そのようになっ
てほしいという先輩としての暖かい配慮があると思われる。
 古稀とはいえ,現在の長寿社会では,まだまだ人生の先は開けている。
敬愛する小松先生が,これからも一層御健勝に過ごされ,後に続く者の範
として益々御活躍されることを祈念して,お祝いの言葉とさせていただく。
  
  2018年4月吉日
  牧野利秋 


執筆者紹介(執筆順)
    
三山峻司:弁護士・弁理士
尾近正幸:弁護士
溝上哲也:弁護士・弁理士
小野寺良文:弁護士
井上周一:弁護士・弁理士
松川充康:最高裁判所事務総局経理局主計課長
生沼寿彦:弁護士・弁理士・ニューヨーク州弁護士
山口裕司:弁護士
井上裕史:弁護士・弁理士
星大介:弁護士・ニューヨーク州弁護士
久世勝之:弁護士
岩谷敏昭:弁護士・弁理士
山崎道雄:弁護士
竹田千穂:弁護士
村田真一:弁護士・ニューヨーク州弁護士
寺田明日香:弁護士
前嶋幸子:弁護士
三嶋隆子:弁護士
森本純:弁護士・弁理士
塩田千恵子:弁護士
辻淳子:弁護士・弁理士
田中成志:弁護士・弁理士
速見禎祥:弁護士・弁理士
木村圭二郎:弁護士・ニューヨーク州弁護士
近藤惠嗣:工学博士,同志社大学理工学部非常勤講師
北岡弘章:弁護士・弁理士
松井保仁:弁護士・弁理士・ニューヨーク州弁護士
三村量一:弁護士
茶園成樹:大阪大学大学院高等司法研究科教授
池下利男:弁護士・弁理士
辻村和彦:弁護士・弁理士
愛知靖之:京都大学大学院法学研究科教授
藤川義人:弁護士・弁理士
重冨貴光:弁護士・弁理士・ニューヨーク州弁護士
山本隆司:弁護士・ニューヨーク州弁護士
佐竹希:弁護士
谷口由記:弁護士・弁理士
合路裕介:弁理士
山下英久:弁護士
伊藤真:弁護士・弁理士
岩坪哲:弁護士・弁理士
伊原友己:弁護士・弁理士
辻本希世士:弁護士・弁理士・ニューヨーク州弁護士
梶崎弘一:弁理士
福井清:弁理士
大月伸介:弁理士
神谷惠理子:弁理士
川端さとみ:弁護士・ニューヨーク州弁護士
松田誠司:弁護士・弁理士
山田徹:弁護士・弁理士
谷口俊彦:弁理士
松村信夫:弁護士・弁理士
中野睦子:弁理士
牧野知彦:弁護士
日野英一郎:弁護士
宮脇正晴:立命館大学法学部教授
末吉亙:弁護士
辻居幸一:弁護士・弁理士
松本好史:弁護士・弁理士
小池眞一:弁護士
原悠介:弁護士
井康孝:弁護士
服部誠:弁護士・弁理士
中山良平:弁護士
田上洋平:弁護士・弁理士
平野和宏:弁護士・弁理士
前田将貴:弁護士
金子敏哉:明治大学法学部准教授
松本司:弁護士・弁理士
井奈波朋子:弁護士・弁理士
室谷和彦:弁護士(室谷法律事務所)
足立昌聰:弁護士・弁理士・情報処理安全確保支援士
川田篤:弁護士・弁理士
城山康文:弁護士
大住洋:弁護士
小谷昌崇:弁理士
藤井淳:弁理士
古谷栄男:弁理士,大阪電気通信大学客員教授,
関西大学システム理工学部非常勤講師,釧路高専非常勤講師
藤野睦子:弁護士・弁理士
平野惠稔:弁護士・ニューヨーク州弁護士
諏訪野大:近畿大学法学部教授
和田宏徳:弁護士
近藤剛史:弁護士・弁理士
宇田浩康:弁護士(日本,ニューヨーク州)・弁理士
白波瀬文夫:弁護士
福田あやこ:弁護士
板倉集一:甲南大学法科大学院教授
西迫文夫:弁護士
林いづみ:弁護士(桜坂法律事務所)

あとがき
   
 このたび,私たちが敬愛する小松陽一郎先生が古稀をお迎えになられましたことは,
まことにおめでたく,心よりお祝い申し上げます。
 小松先生は,倒産法分野や消費者法分野におけるご活躍も周知のことですが,知的
財産法の分野において長年にわたり代理人あるいは仲裁人等の立場で種々の事件を手
がけてこられてきました。古稀を迎えられた現在も,数多くの知財訴訟事件を直接担
当され,実務家弁護士・弁理士として最前線でご活躍されています。また,実務家の
視点から多数の論文を発表され,知的財産法学の発展に寄与されています。加えて,
弁護士知財ネット理事長や日弁連知的財産センターの幹事等の要職を歴任され,知的
財産分野における実務家のネットワーク形成,知的財産を通じた地方活性化,アジア
諸国との交流活性化や法整備支援活動,知財事情調査・研究にも多大な貢献をされて
きました。平成23年には,過去の功績から,知財功労賞の経済産業大臣表彰を受賞さ
れました。
 さらに後進の育成という面においても,立命館大学法科大学院や関西大学法科大学
院等において教鞭をとられ,現在も大阪弁護士会における選択型実務修習で修習生に
直接ご経験をお話しされるなど,熱心にこれからの法曹界を担う人材の指導に当たっ
ておられるとともに,多くの講演会やセミナー等において弁護士・弁理士又は企業法
務部員等に対し,惜しみなく実務ノウハウを教授されています。このように,小松先
生は多大な労力と時間を投じて知的財産法分野の発展に貢献してこられたものであり,
他の法分野も含めたご活躍は,もはや,超人的としか形容のしようがありません。
 しかも,小松先生は,周囲にその激務を感じさせることなく,常に大阪特有の笑い
を挟みながら,柔和に温かく接して下さいます。小松先生のサービス精神の根底に愛
を感じられたご経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
 また,小松先生が奥様の幸代様とご一緒に京都の伝統文化や歌舞伎等の伝統芸能に
対して深い愛情と造詣とをもってその保護発展にご尽力されていることは周知の事実
です。小松先生にいざなわれ伝統文化の素晴らしさに目覚められた方も多数いらっし
ゃることでしょう。小松先生が精力的にご活躍され古稀を迎えられたことは,奥様幸
代様の支えを抜きには考えられませんが,激務のなかご夫婦でご一緒に取り組まれる
時間を大切になさっていることも,こうありたいなという憧れの一つです。私たちは,
小松先生から知的財産法に関わる仕事面だけでなく,様々な面で影響を受け,範とさ
せていただいているところです。
 さて,このたび,私どもが発起人となり,小松先生の古稀を記念して企画いたしま
した本論文集は,先生が取り扱ってこられた様々な分野のうち特許権侵害紛争に的を
絞り,その解決手段に関する手続・諸論点をテーマといたしました。小松先生が実務
家として特許権侵害紛争に関し,その解決方法及び実務的な手続の形成に多大な貢献
をされたことを踏まえまして,特許権侵害紛争における実務上重要な項目や裁判例を
解説する実務書として,初学者から長年知財実務に携わる実務家・学者まで幅広い層
に,座右の書として身近においていただけるような有益なものとしたいとの思いによ
るものです。
 本書の実務書という性格上,ご担当のテーマによっては,論点を掘り下げることが
容易ではないテーマや他のテーマとの関連を提示することが中心とならざるを得ない
テーマもございましたが,書籍全体として有意義なものとして完成させ小松先生に捧
げたいとの企画意図にご賛同いただき,多方面にわたる総勢89名の方々に執筆に加わ
っていただくことになりました。
 とりわけ,三村量一先生におかれましては,小松先生の先輩に当たられますが,弁
理士会の侵害訴訟実務研修〜今だから話せる訴訟アレコレ〜のご縁で親しくされてい
ると伺っており,お願いをしましたところご執筆をご快諾いただいた次第です。発起
人・事務局一同より深く感謝申し上げます。
 知的財産重視が国家政策として認識されてから久しく,平成10年頃から毎年のよう
に知的財産法分野における重要な法改正がなされ,平成17年には知的財産高等裁判所
が設立されて大合議判決も含めて実務の指針となるような重要な裁判例も蓄積されて
きました。そこで,本書においては,これらの重要な裁判例を積極的に取り入れた上
で実務上の問題点や工夫も盛り込むこととし,87編もの論文を掲載できる運びとなり
ました。
 これもひとえに執筆者の皆様のご尽力のおかげであり,心より感謝申し上げます。
また,本書の刊行に当たり,株式会社青林書院の宮根茂樹様にはひとかたならぬお世
話になりました。ここに改めてお礼を申し上げます。
 小松陽一郎先生の変わらぬご健勝とご活躍を祈念して,執筆者一同より本論文集を
捧げます。
  
  平成30年5月吉日
  
小松陽一郎先生古稀記念論文集刊行会
 
 発起人      
 板倉集一
 伊原友己
 岩坪哲
 木村圭二郎
 久世勝之
 白波瀬文夫
 諏訪野大
 谷口由記
 平野和宏
 平野惠稔
 松村信夫
 松本司
 松本好史
 溝上哲也
 三山峻司
 宮脇正晴
 (五十音順)

 事務局      
 池下利男
 山崎道雄
 藤野睦子
  

■書籍内容
第1章 訴訟前における実務的対応
1 特許権侵害紛争の実態
 データ等に見る特許権侵害訴訟についての概観と知財実務について述べなさい。
2 特許権侵害の意味と方策
 特許権侵害とはどういうことか。特許権侵害が生じている場合に特許権者が取り得る方
 策にはどのようなものがあるか。
3 要件事実
 特許権侵害訴訟における要件事実(請求原因,抗弁,再抗弁)について説明せよ。
4 特許権侵害訴訟における訴え提起前の証拠収集の現状と拡充策
 特許権侵害訴訟において,訴え提起前に被疑侵害製品又は方法をいかに発見し,特許発
 明の技術的範囲に属するか調査,分析 し,提訴に必要な証拠を準備すべきか。訴訟提
 起前の法的証拠収集手段の現状を踏まえ,今後どのような拡充策を講ずるべき か。
5 権利主張前の準備事項
 特許権侵害をしていると疑われる者に権利主張をするに当たり,事前にどのような準備
 をするか。
6 提訴前の証拠収集手続
 特許権侵害紛争において,侵害立証を目的とした提訴前の証拠収集として,裁判所を利
 用した手続にはどのようなものがあり,どのように利用されているか。今後どのような
 運用が期待されるか。
7 警告書発送
 特許権侵害をしていると疑われる者に,権利侵害を警告するに当たっては,どのような
 点に留意すべきか。
8 警告を受けた場合の対応
 特許権侵害を主張する警告書を受け取った場合に,どのような点に留意して,どのよう
 な対応をとるか。また,特許の無効理由の調査は,どのように行うか。
9 紛争解決手段の選択
 特許権侵害紛争を解決する手段として,どのようなものがあるか。それぞれのメリット
 とデメリットは何か。
10 特許権に係る民事保全の概観侵害差止めの仮処分を選択する際の考慮要素を中心とし
 て特許権侵害の事案において民事保全を利用するのはどのような場合か。また,民事保
 全の審理はどのようにしてなされるか。
  
第2章 特許権侵害訴訟提起の実務
11 特許権侵害訴訟の審理の特徴と概要
 特許権侵害訴訟の審理は,技術的専門性,迅速性・効率性,証拠の偏在,秘密保持の要
 求などから,通常の民事訴訟とは異なる特徴を有しているか。
12 原告適格⑴
 特許権侵害に基づく差止請求につき,原告適格はどのような者に認められるか。独占的
 通常実施権者はどうか。
13 原告適格⑵
 ある特許権について実施権の設定がある場合,その特許権者及び当該特許発明の実施を
 している実施権者は,特許法100条1項に基づく差止請求,特許法102条1項ないし3項
 の適用のある損害賠償請求がそれぞれ可能か。
14 管  轄⑴国内裁判管轄
 特許権等に関する訴えの管轄(国内)及び移送について説明せよ。
15 管  轄⑵国際裁判管轄
 外国法人が当事者となる特許権侵害訴訟の提起の留意点を説明せよ。
16 特許権侵害訴訟の訴状の記載事項⑴
 特許権侵害訴訟の訴状には,どのような事項が記載されるか。また,添付資料として
 は,どのようなものが必要か。
17 特許侵害訴訟の訴状の記載事項⑵
 被告製品説明書について説明のうえ,訴状等において,被告製品の構成をどの程度具体
 的に記載するべきか説明せよ。また,訴額計算書について説明せよ。
18 対象製品・方法の特定論
 特許権侵害訴訟において,対象製品・方法の特定は,どのように行われるか。
19 訴状を受け取った被告の防御活動
 特許権侵害訴訟が提起され,訴状の送達を受けた場合,被告の防御活動としてどのよう
 なものが考えられるか。防御方法を検討するに当たり留意すべき事項はあるか。
20 移   送
 特許ライセンス契約に関する訴訟において東京地裁又は大阪地裁への移送が認められる
 か。意匠権・商標権・著作権(プログラム著作権を除く)侵害訴訟について,東京地裁
 又は大阪地裁への移送が認められるか。
  
第3章 特許権侵害訴訟における攻撃防御方法
第1節 技術的範囲の属否,その他の請求原因事実に関する問題
21 技術的範囲論全般
 特許発明の技術的範囲とは何か。技術的範囲と,出願の審査における発明の要旨の認定
 は,どのような関係にあるか。
22 技術的範囲の解釈
 クレーム文言の解釈に当たって,明細書の記載や出願経過等はどのように参酌される
 か。
23 機能的クレームの明細書によるサポート
 機能的クレームは,実務上どのように解釈されているか。
24 特定の表現を有する特許請求の範囲の解釈
 いわゆるプロダクト・バイ・プロセス・クレームはどのように解釈されるか。
25 ソフトウェア関連発明に係る特許侵害訴訟における留意点
 いわゆるプログラム・ソフトウェア関連発明に係る特許侵害訴訟において留意すべきク
 レーム解釈及び特徴点を説明せよ。
26 数値限定発明
 被告製品がある測定方法によれば数値範囲に入るが,他の測定方法ではその範囲内に入
 らないときの侵害の成否について説明せよ。
27 均等侵害⑴
 特許権の「均等侵害」とは何か。特許権の均等侵害が成立するための要件は何か。
28 均等侵害⑵
 均等侵害の第1要件における本質的部分とは何か。また,本質的部分はどのように認定
 されるか。
29 均等侵害⑶
 均等侵害の第5要件における特段の事情とは何か。
30 均等侵害⑷
 均等侵害の第2要件,第3要件の肯定例と否定例を説明せよ。
31 複数主体による特許権侵害
 特許発明の実施行為に複数主体が関与する場合に,一部実施を行った者につき特許権侵
 害が成立するか。
32 間接侵害⑴
 間接侵害とは何か。専用品型間接侵害における「にのみ」とは,どのような意味か。
33 間接侵害⑵
 多機能型間接侵害の要件について説明せよ。
34 間接侵害⑶
 間接侵害の成立に直接侵害の存在は要件となるか。また,いわゆる再間接侵害は,特許
 権侵害となるか。
35 特許権の共有
 特許権の共有者の下請会社による当該共有者のためにする製品の製造販売は特許権侵害
 となるか。
第2節 侵害論における被告の抗弁に関する問題
36 特許無効の抗弁とは何か
 特許無効の抗弁と訂正の再抗弁は,いつまで提出可能か。
37 特許要件発明該当性
 特許の対象となる「発明」とは,具体的にどのような意味か。発明該当性が問題となる
 事案として,どのようなものがあるか。
38 特許要件新規性
 新規性の要件と新規性喪失の立証について説明せよ。
39 特許要件進歩性⑴
 進歩性は,どのような手法で判断されるか。また,発明実施品が商業的成功をおさめた
 ことは,進歩性判断にどのような影響を及ぼすか。
40 特許要件進歩性⑵
 進歩性の判断傾向の推移について説明せよ。
41 特許要件進歩性⑶
 周知技術,設計事項とは,具体的にどのような意味か。これらは,進歩性判断にどのよ
 うな影響を与えるか。
42 特許要件進歩性⑷
 化学関連発明の進歩性判断(特に効果の参酌)は,どのように行われるか。
43 特許要件記載要件⑴
 特許権侵害訴訟において実施可能要件はどのように機能するか。
44 特許要件記載要件⑵
 サポート要件違反とは何か。具体例を示しながら説明せよ。
45 特許要件記載要件⑶
 明確性要件とは何か。具体例を示しながら説明せよ。
46 実施可能要件とサポート要件の関係
 実施可能要件とサポート要件の関係に関する最近の傾向について説明せよ。
47 冒認出願,共同出願違反
 冒認出願・共同出願違反とはどのような場合か。その効果について説明し,移転登録請
 求について説明せよ。
48 先願主義,拡大先願
 先願主義の意義及び効果について説明し,拡大先願の範囲及び効果について説明せよ。
49 特許無効理由としての補正要件違反
 補正要件違反により特許が無効になるのはどのような場合か。また,具体的にどのよう
 に判断がなされるのか。
50 先 使 用
 先使用権の要件と効力範囲について説明せよ。
51 試験又は研究のための実施
 特許法69条1項「試験又は研究のためにする特許発明の実施」の意義について,説明せ
 よ。
52 国内消尽⑴
 特許権の消尽について,概括的に説明せよ。
53 国内消尽⑵
 特許実施品を購入し,再利用する場合に,当該製品に対する特許権は消尽するか。
54 国際消尽⑴
 特許権における国際消尽の意味及び効果並びに国際消尽が生じない場合について説明せ
 よ。
55 国際消尽⑵
 特許権における国際消尽の議論と商標権における国際消尽の議論を整理,比較せよ。
56 特許権の存続期間の延長制度の趣旨並びに延長登録の要件及び効力
 特許権の存続期間の延長登録が認められる要件は何か。また,延長登録の効力はどこま
 で及ぶか。
第3節 損害論に関する問題
57 損害論の審理の全体像
 損害論の審理は,一般的にどのように進められるか。
58 損害額の推定等⑴
 特許法102条1項本文の要件について,説明せよ。また,「利益」から控除されるべき
 費目について,具体的に説明せよ。
59 損害額の推定等⑵
 特許法102条1項ただし書が適用されるための要件及び最近の裁判例も踏まえて実際に
 適用された事例について説明せよ。
60 損害額の推定等⑶
 特許法102条2項による損害賠償請求の要件について説明せよ。また,特許法102条2項
 の推定が覆る場合として,具体的にどのような場合があるかも説明せよ。
61 損害額の推定等⑷
 発明の実施は,特許法102条2項が適用されるための要件となるか。
62 損害額の推定等⑸
 特許法102条3項に基づく損害額は,どのような事情に基づき算出されるか。
63 損害賠償・不当利得における額の主張について
 特許法102条1項〜3項は,いかなる場合にどのように主張すべきか。
64 特許法102条1項又は2項と同条3項の併用適用
 特許法102条1項又は2項の規定に基づいて損害額の算定を求めるとともに,同条1項
 本文又はただし書による譲渡数量の控除や同条2項の推定の一部覆滅がなされた侵害品
 の数量分について同条1項又は2項の適用と併せて同条3項の適用を求めることができ
 るか。
65 特許権者と各実施権者による損害賠償請求
 特許権者が実施権を設定している場合,特許権者及び各実施権者は,侵害者に対して固
 有の損害賠償請求を行うことができるか。また,その場合に特許法102条1項ないし3
 項の適用はあるか。
66 特許権の共有と損害額
 共有に係る特許権が侵害された場合に,損害額はどのように算定されるか。
67 侵害者複数
 複数の侵害者がある場合,損害賠償請求はどのようにできるか。
第4節 手 続 論
68 生産方法の推定
 生産方法の推定を受けるための主張立証及び推定覆滅事由について説明せよ。
69 技術説明会と専門委員の関与
 特許権侵害訴訟において,技術説明会はどのように行われ,専門委員はどのように関与
 するか。
70 訴え提起後特有の証拠収集方法
 特許権侵害訴訟における文書提出命令について説明せよ。
71 技術の公開と秘匿と証拠の確保における留意点
 新規な技術を公開する方法としてはどのようなものがあり,その利害得失はどのような
 ものか。公開された技術を確実に証拠化するためには,どのような工夫が必要か。他
 方,新規な技術を秘匿するとき,先使用の事実を証拠化するためには,どのような工夫
 が必要か。技術の証拠化の際,公証制度はどのように活用することができるか。ウェ
 ブ・アーカイブは有効な手段か。
72 秘密保持命令と閲覧制限
 閲覧制限申立制度及び秘密保持命令について説明せよ。
73 計算鑑定
 計算鑑定制度の意味,鑑定申立ての際の留意事項について説明せよ。
  
第4章 関連手続
74 特許無効審判請求
 特許無効審判請求の概要を説明せよ。
75 口頭審理の運用
 無効審判手続における口頭審理の運用について説明せよ。
76 訂   正
 特許の訂正とは何か。訂正の要件について説明せよ。
77 審決取消訴訟⑴
 審決取消訴訟の概要について説明せよ。
78 審決取消訴訟⑵審決取消訴訟の審理範囲
 審決取消訴訟における審理はどの範囲でなされるべきか。審決取消訴訟で,次のような
 主張をする
 ことはできるか。〔妓審判請求手続で提出されていなかった,又は,提出されていた
 が判断されなかった公知文献に基づく無効理由の主張,⊃拡修砲いて進歩性の判断で
 使われた公知技術を,審決取消訴訟において新規性なしを基礎づける公知技術として主
 張,L妓審判手続で副引例とされていた文献を主引例にして行う無効理由の主張,
 審判で判断されなかった相違点の容易相当性の主張。
79 審決取消訴訟⑶
 審決取消判決が有する拘束力について説明せよ。
80 無効審判手続と特許権侵害訴訟の関係
 無効審判手続と特許権侵害訴訟の関係について,近時の特許法改正を踏まえて説明せ
 よ。
81 特許移転登録手続請求
 冒認出願,共同出願違反の場合の特許権移転登録請求について説明せよ。
82 関税定率法等の水際措置
 輸入差止申立制度について説明せよ。
  
第5章 判決,上訴,その他
83 和   解
 特許権侵害訴訟における和解の特徴及び留意点について説明せよ。
84 上   告
 特許侵害訴訟の上告,上告受理申立理由としては,どのようなものがあるか。原審の判
 断を変更した上告審判決として,どのようなものがあるか。
85 再   審
 特許権侵害訴訟の再審の訴えにおける主張の制限について説明せよ。
86 特許権侵害訴訟における強制執行
 特許権侵害訴訟において,強制執行の手続はどのように行われるか。
87 新たな情報財としてのデータ保護の在り方利活用最優先の制度設計とは
 「新たな情報財」としてのデータの利活用促進のためにはどのような制度設計が望まし
 いか。
  
 キーワード索引
 判例索引
  

Copyright © SEIRIN SHOIN All Rights Reserved.