青林書院




新刊情報


著作権トラブル解決実務ハンドブック


著作権トラブル解決実務ハンドブック
編・著者三山 裕三編著
発行年月2019年10月
ISBN978-4-417-01773-8
税込価格5,060円(本体価格:4,600円)
在庫有り
  
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■解説
●いかに戦略を練り,いかに思いの結果を得るか。条文,判例,実務慣行の知識を集約。
●豊富にチャート・書式・文例を掲げ,間接事実やポイントを特記。実務家の目線で端
 的に解説。法律実務家,企業内弁護士・法務部員,企業の現場担当者に最適。
 平成30年著作権法改正対応。


はしがき
 編著者は,平成20年から9年間にわたり,東京理科大学専門職大学院の客員教授
として,「著作権法実践特論」(後に「著作権法特論」)の講義を担当した。
 本書の構想及び内容は,かかる講義の内容及びレジュメをベースにしている。
この講義で第1に心がけたことは,「交渉における戦略」の視点である。
弁護士は,権利者,侵害者いずれの代理人にもなる。
権利者側であれば,いかに侵害者に圧力をかけ,迅速に最大の成果を得るか,侵害
者側であれば,いかに権利者からの圧力を回避し,可能な限り有利な結論を導くか,
に腐心しなければならない。
 交渉においては,費用対効果の制約のもと,戦略を練り,圧力をかけ(もしくは
回避し),相対的にプラスの結果を導く必要があるが,そこでは相手方との心理的
な駆け引きに加え,依頼者の説得という大事な作業もある。
油断して相手方との交渉にだけ専念していると,思いもかけず背中から弾が飛んで
くることがある。
 実務家であれば,トラブルの解決(紛争の終息)という目的を達成するため,適時
かつ適切に,最良の手段を行使して当面の目標を達成し,その積み重ねの末に目的に
到達すべく,最善努力しなければならない。
しかし,これは著作権法の分野に限らず,いかなる領域の法律問題の解決であれ,方
法論としては同じである。
とはいえ,その取り扱う対象が著作権法の条文,判例及び実務慣行という専門的分野
であるが故に,それなりの知識及びノウハウが要求される。
第1部第1節は「交渉における戦略」の中身であり,第2部はその教訓からの進化で
ある。
 この講義で第2に心がけたことは,「著作権法の実務的解析」の視点である。
第1部第1節「著作権紛争(著作権トラブル)の発生から解決にいたるまでの流れ」
も,第2部「平時における免疫力の向上」も,第1部第2節「著作権紛争(著作権ト
ラブル)の類型」の正しい理解があってはじめて可能になる。
 理論的考察は多くの他書に譲り,ひとえに実務家の視点から著作権法の条文等を解
析し,それによって本書の個性(特色)が浮き出るように努めた。
 チャートを多用し,適宜,ポイント,間接事実,文例等を抽出のうえ特記したのは
そのためであり,加えて新鮮さを出すため,平成30年の著作権法改正にも言及した。
とはいえ,実務家的視点に基づき著作権法をダイナミックに照射するという本書の性
格と,コンパクト性を重視すべく紙数を意図的に制約したことから,網羅的かつ詳細
な記述はあえて控えた。
 この点については,編著者著の『著作権法詳説〔第10版〕』(2016年,勁草書房)
で補完していただければ,本書との両輪になって,著作権法全体の理解が容易になる
ものと確信している。
 令和元年7月吉日
 三山 裕三


■編著者
三山裕三(弁護士)

■共著者(執筆順)
津島一登(弁護士)
佐原祥太(弁護士)
田中慎一(弁護士)




貸ビル・店舗・商業施設等 判例ハンドブック


貸ビル・店舗・商業施設等 判例ハンドブック
編・著者永盛雅子編集代表 吉田可保里・松村武志・桧座祐樹編集委員
発行年月2019年10月
ISBN978-4-417-01775-2
税込価格5,830円(本体価格:5,300円)
在庫有り
  
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■解説
●貸ビル,店舗,商業施設,ホテル,介護施設等の賃貸借や管理運営に特化,
 欲しかった判例集。
●実務に携わる法律家が選んだ,重要な最新の判例100。
 貸し手(貸ビルオーナー,AM,PM,管理会社等)にも,借り手(企業の総務部,
 テナント 店舗開発部等)にも必須の判例。
●民法(債権法)改正についても,解説でフォロー。


はしがき
 「貸ビル・店舗・商業施設等」と,内容のわかりやすさを重視した題名の判
例ハンドブックをお届けできることになりました。皆様の実務にお役に立てれ
ば,執筆者一同,大変嬉しく思います。
 貸ビル事業等は不動産事業の一分野です。実務において,その分野の判例を
探すときは,不動産取引全般,賃貸借全般といったカテゴリーから,業務用
賃貸借の事例を拾っていくことになります。賃貸借は民法上の大きな論点です
から,豊富な解説書と事例集がありますが,住宅の賃貸事例が混在しています。
一方で建物の管理運営や,技術的側面に係る事例を扱ったものはなかなかあり
ませんでした。
 そのような経験からこの分野に特化した判例集が欲しいと思い,企画に至り
ました。実務で利用する際には,判例の具体的な事実との異同が重要となるの
で,近時の判例(平成20年代以降を目途)を選定し,なるべく事件の具体的
な事実を紹介することを心がけました。
 本論に先立ち,企画の趣旨と背景事情をご紹介させていただきます。皆様の
貸ビル事業等の理解の助けとなれば幸いです。
  
 1 貸ビル・店舗・商業施設等の判例解説の必要性
 ⑴ 不動産事業の中での特性
 不動産業という業種には,開発・分譲,仲介,管理など様々な形態があり,
対象も戸建,マンションやアパートなどの住宅,貸ビル,店舗,商業施設,ホ
テル,病院,学校,倉庫等の業務用途建物の他道路,空港等の公共用途まで多
岐に渡ります。取引の法的構成としても,民法の典型契約である売買,賃貸借,
請負,委任契約に加え,様々な非典型契約があり,所有目的も自己使用と投資
があり,これらの要素の組みあわせにより多種多様な取引が行われています。
 一口に不動産取引と言っても,その組み合わせ(分類)によって注意すべき
点も異なります。売買と賃貸借では法的性質が異なるのは明らかですが,同じ
賃貸借でも住宅と業務用建物では,問題となる事情が異なります。一例として,
2年間のアパートの賃貸借契約と,30年のホテルとしての賃貸借契約では,法
的構成は同じでも,実務上問題となる論点が異なる場合があります。借地借家
法の立法背景の通り賃借人が弱者であるとは限らず,賃借人のほうがプロフェ
ッショナルであることも珍しくありません。賃料設定を,固定ではなく売上げ
の変動を加味する歩合型とする場合の借地借家法上の解釈などは,住宅賃貸借
にはない論点です。
 他の例として,貸ビル等では,賃貸人に賃料に加えて電気代を支払う契約と
なっていることがよくあり,大きな店舗では電気代も高額なため,電気代の適
正さが争われたりします。これも貸ビル事業等の独特の論点と言えるでしょう。
 このような貸ビル業等独特の論点に係わる判例は,不動産全般の中から探し
出すのは面倒なことが多いのです。
 ⑵ 当該分野に特化した判例集の必要性
 業務用建物の賃貸借の市場規模は大きく,取扱い金額も大きく,消費者保護
法制の外にあるプロフェショナル同士の取引であることなどから法的紛争にな
ることも多いです。賃貸人(ビルオーナーやファンドなど)と賃借人(事務所
を借りる企業の総務部の方,出店店舗を扱う企業の店舗開発部の方など)双方
にとって法律の正確な理解は必須といえます。
 そこで,この分野の具体的事案を把握できる判例集を企画するに至りました。
  
 2 不動産ファンド等による投資用市場の拡大
 バブル崩壊後に本格的に導入された不動産証券化と不動産ファンドにより,
不動産における所有と利用の分離は大きく進み,投資目的の業務用不動産市場
は巨大な投資マネーにより拡大してきました。
 投資目的の不動産は,そもそも賃料を収受することで成り立ち,賃貸借に係
る法的論点は重要な要素です。例えばファンドがよく用いるサブリース(また
はマスターリース)という転貸借方式に係わる法的に難しい論点は避けて通れ
ません。ファンド運営側のAM(アセットマネージャー),PM(プロパティマ
ネージャー)は,投資家から収益の恒常的な確保に加え法的リスクヘッジとコン
プライアンスを厳しく求められます。
 競争激しいファンド市場において,この分野に特化した判例を押さえておく
ことは必須といえます。
  
 3 民法改正への対応
 1896(明治29)年に制定された民法は,債権関係について初の大きな改正が
されることとなり,本書発行から約半年後の2020(令和2)年4月1日から,
一部の規定を除き,施行されます。賃貸借に係る部分についても多くの改正が
あります。
 収録した判例は当然ながら改正前民法のもとでの判断ですので,これが改正
後民法ではどうなるのか,を確認することが必要です。該当する部分について
は,現段階で可能な限りの解説を加えました。
  
 最後に,本書の趣旨を理解し実現いただいた青林書院の関係各位,細やかに
フォローいただいた青林書院編集部の加藤朋子氏に,この場を借りてお礼を申
し上げます。
  
2019(令和元)年6月
永盛 雅子



【編集代表】
永盛 雅子(弁護士 栃木市役所)
【編集委員】
吉田可保里(弁護士 T&T パートナーズ法律事務所)
松村 武志(弁護士 虎ノ門法律経済事務所)
桧座 祐貴(弁護士 国内金融機関)
【執筆者(執筆順)】
齋藤 北写(弁護士 新宿法律事務所)
村手亜未子(弁護士 諏訪坂法律事務所)
岡崎 行師(弁護士 住友林業株式会社)
川端 啓之(弁護士 中野坂上法律事務所)
桧座 祐貴(上掲)
前原 一輝(弁護士 麴町パートナーズ法律事務所)
森下 寿光(弁護士 日本橋フォーラム綜合法律事務所)
加唐 健介(弁護士 虎ノ門法律経済事務所)
松村 武志(上掲)
笠間 哲史(弁護士 法技研横浜法律事務所)
眇 謙一(弁護士 プロコミットパートナーズ法律事務所)
和久田玲子(弁護士 T&T パートナーズ法律事務所)
丸尾はるな(弁護士 丸尾総合法律事務所)
永盛 雅子(上掲)
吉田可保里(上掲)



土地賃貸借の法律相談


最新青林法律相談


土地賃貸借の法律相談
編・著者西村 康正・濱口 博史編
発行年月2019年09月
ISBN978-4-417-01779-0
税込価格5,280円(本体価格:4,800円)
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■解説
土地賃貸借おける必携の実務書!
土地賃貸借に関する紛争解決に必要な法律知識・実務を最新の裁判例の動向と合
わせてわかりやすく解説!
2020年4月1日施行の改正債権法に対応!


はしがき
本書の前身でもある「借地・借家の法律相談」は,平成8年3月,青林書院から
出版されました。同書は,当時の東京弁護士会不動産法部部長の賀集唱先生を中
心として,平成4年8月1日から施行された借地借家法を意識して成ったものでし
た(平成12年に補訂版がだされました。)。その後,同書の借家の部分について
は,法改正や経済・社会の状況の変化にあわせるかたちで,平成20年9月,新青
林法律相談シリーズ「マンション・オフィスビル賃貸借の法律相談」として,全
面的に新しいかたちで出版しなおされました。対して,「借地・借家の法律相談
」の借地の部分は長らく改訂されてきませんでした。そこで,今回,本書の出版
の運びとなったものです。
本書の執筆者は,主に東京弁護士会不動産法部のメンバーです。この点でも「借
地・借家の法律相談」「マンション・オフィスビル賃貸借の法律相談」を引き継
ぐかたちとなっております。なお,賀集先生は,「マンション・オフィスビル賃
貸借の法律相談」編集作業のさなかに急逝され,本書の企画を見ること自体でき
ませんでしたが,「借地・借家の法律相談」における先生の精神は引き継いでい
るのではないかと考えております。
 本書は,「借地・借家の法律相談」以降の法律の改正,裁判例の集積のみなら
ず,令和2年4月1日からの債権法改正の施行にも対応したものとなっております。
出版社には,大変お世話になりました。この場を借りて深く御礼を申し上げます。
令和元年8月
編者 弁護士 西村 康正
   弁護士 濱口 博史


編  者
西村 康正:(弁護士 西村康正法律事務所)
濱口 博史:(弁護士 濱口博史法律事務所)

執 筆 者
濱口 博史(上掲)
林   毅:(弁護士・中小企業診断士 リーガルキュレート総合法律事務所)
小石川 哲:(弁護士 小石川総合法律事務所)
出口 裕規:(弁護士 ユウキ法律事務所)
大植 幸平:(弁護士 鈴木武志法律事務所)
松井 伸介:(弁護士 五街道法律事務所)
佐々木好一:(弁護士 田中・石原・佐々木法律事務所)
岡 和子:(弁護士 真和総合法律事務所)
渡瀬  耕:(弁護士 吉川総合法律事務所)
伊藤健一郎:(弁護士 東京晴和法律事務所)
後藤  啓:(弁護士 はなみずき法律事務所)
西村 康正:(上掲)
岡部 眞也:(弁護士 丸ノ内眞法律事務所)
新  英樹:(弁護士 久米法律事務所)
関  友利:(不動産鑑定士 株式会社関不動産鑑定事務所)
堀地 正則:(税理士 堀地正則税理士事務所)
(執筆順,所属・肩書は本書刊行時)







共有の法律相談


最新青林法律相談


共有の法律相談
編・著者鈴木 一洋・仲 隆・安藤 真一編著
発行年月2019年09月
ISBN978-4-417-01777-6
税込価格5,500円(本体価格:5,000円)
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■解説
「共有」という所有形態における法的紛争にどう対応したらよいのか?
共有におけるルールをできるだけ広く統一的に理解するために工夫,紛争解決に
向けた考え方と具体的方策を明快に解説した実務家待望の書!


はしがき
 3人の共有土地を共有者の1人が他の2人の共有者に無断で独占的に共有土地を使
用している場合であっても,他の共有者はその使用を当然には排除することはでき
ません。これは昭和41年に下した最高裁判所の結論です。本書で最も引用される重
要判例です。
 さて,「共有」は,民法第二編「物権」の第三章「所有権」の第三節から始まり,
共有の最初の条文は,「各共有者は,共有物の全部について,その持分に応じた使
用をすることができる。」と書いています。しかし,一体全体,どのように共有物
を使用できるのか,この条文を2度読んでも具体的イメージが湧かないように思いま
す。それで先の最高裁判決が必要になったのでしょう。
共有とは,一つの物を複数人で所有することを意味します。その本質は所有権です
が,その所有権は相互に制約を受けている状態にあります。所有権ですから,本来
は自由に使用・収益・処分することができるはずですが,制約を受ける結果,何か
のルールを設定する必要があります。
そこで,民法は,共有物を変更する場合には全員の同意が必要だが,共有物の管理
であれば過半数で決定することができ,それが保存といえるものであれば単独で実
行できる,などと定めています。
そして,このようなルールを維持できない,もはや信頼関係がなくなった,という
段になると,各共有者は共有物の分割請求ができるという解放手段を設け,互いに
制約された状態から,本来の所有権の自由な行使を実現することができる状態にな
るというわけです。
 ところで,そもそも,共有というのはどのような場合に生ずるのか。実のところ
民法上明記されていません。ドイツ法が共有を契約の一種と位置づけているのと異
なるようです。もちろん,日本法でも当事者間の合意によって共有を成立させるこ
とができることは疑いないでしょう。一方,民法上いくつか「共有」を匂わせる条
文があります。夫婦間の所有関係に関する762条2項,相続が発生した場合の898条,
相隣関係の229条,埋蔵物に関する241条ただし書,付合に関する244条,混和に関す
る245条,組合契約に関する668条です。ところが,組合は共有ではなくて「合有」
といわれます。また,夫婦の共有財産について当然に共有物分割請求ができるのか
疑問が湧き,あるいは相続財産についてどうして共有物分割請求ができないのか考
えさせられ,あるいは区分所有マンションは物権法上の共有とはどこがどう違うの
だろうか,などと混乱したりします。このように見てくると,共有というのは,民
法に限らず,広く各種法令に登場するにも拘わらず,統一性がないことに気付かさ
れ,結局のところ,共有とは何だろう,という本質的な理解の困難さに逢着します。
以上の視点に立って,本書は,「総論」,「不動産の共有」「不動産以外の財産の
共有」の三編に大きく分けた上で,不動産につき,「使用・管理」(賃貸借・使用
貸借・無権限使用),「処分」「分割」「競売」の各章に分類し,特殊形態として,
「区分所有建物」「夫婦間共有」「遺産共有」「登記紛争」を取り上げ,不動産以
外の財産につき,「債権」(預貯金・それ以外),「株式」「知的財産」「信託財
産」に分類して整理しています。
 以上の次第で,本書は,「共有」という所有形態について,できるだけ広く,そ
してできるだけ統一的に理解できるよう工夫しました。類書にない実務書を作り上
げることができたものと自負しつつ,法律実務家の業務の一助となることを願って
おります。
 最後に,執筆者の方々,また青林書院編集部の長島晴美氏には種々ご苦労をお掛
けしたことをこの場を借りて心から感謝の意を表します。
 令和元年9月
 編集者一同


編  者
鈴木 一洋:弁護士(みなと協和法律事務所)
仲   隆:弁護士(東京不二法律事務所)
安藤 真一:弁護士(みつば総合法律事務所)

執 筆 者
(執筆順)
仲   隆
佐々木好一:弁護士(田中・石原・佐々木法律事務所)
村松聡一郎:弁護士(扶桑第一法律事務所)
藤 太郎:弁護士(あかぎ総合法律事務所)
荒谷真由美:弁護士(古屋法律事務所)
安 部  明:弁護士(佐藤・安部法律事務所)
布目 隆一:弁護士(みつば総合法律事務所)
菅沼 篤志:弁護士(みとしろ法律事務所)
生方 麻理:弁護士(弁護士法人Bridge Rootsブリッジルーツ)
鈴木 一洋 
中島 雪枝:弁護士(東亞合成株式会社グループ管理本部総務・法務部)




子の親権・監護・面会交流の法律相談


最新青林法律相談


子の親権・監護・面会交流の法律相談
編・著者平田 厚著
発行年月2019年09月
ISBN978-4-417-01776-9
税込価格3,300円(本体価格:3,000円)
在庫有り
  
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■解説
親子関係における法的紛争にどのように対応したらよいのか?
子どもをめぐる事案の増加・複雑化,そして解決が困難な状況を把握し,紛争解決に向けた考え方と実務の状況,具体的な方策を明快に解説!


はしがき
 親と子の関わりは,本来とても親密で愛情深いものです。しかし,親と子の関係性
がいったんゆがみ始めると,途方もなく残酷な虐待という事件をも生んでしまいます。
親と子の関係性が多様化している今日的状況においては,親自身の主観的な権利意識
だけでなく,社会における客観的な人権意識,特に子どもの独立した人格に対する配
慮が必要になってくると思います。
 もともと親が子どもをしつけることは,将来子どもが独立して生活していくうえに
必要なことであり,子どもの利益のために不可欠なことです。児童虐待は,子どもの
しつけのために行われているとは到底言えませんが,児童虐待が発覚した場合,「子
どもをしつけて何が悪いのか」という虐待親からの反論がなされます。そうした場合
に,適法なしつけと違法な虐待のどこが違うのかという問いに答えることはそう簡単
なことではありません。
 そうだとすれば,親と子の関係性については,しつけについて高度の自律性がある
ことを尊重しつつも,子どもの人格に対する配慮のためには,その関係性自体に一定
の開放性・透明性を備えさせておく必要があると思います。私たちは,悲惨な児童虐
待事件を繰り返してはならないという決意から,親子関係の法的な考え方や虐待発覚
後の早期対応のあり方を問い直していかなければなりません。
 平成時代における親子法の動向にはめざましいものがありました。具体的には,
1994(平成6)年には子どもの権利条約が批准され,2000(平成12)年には児童虐待防
止法が成立し,2011(平成23)年には親権法が改正され,親権停止制度などが創設さ
れました。これらの動向は,子どもの主体性を肯定して,子どもの人格に対する最大
限の配慮を行うものであったと評価できると思います。なお,民法の親権制度につい
ては,親の視点から,離婚後も父母の共同親権であるべきだとする法改正案が議員立
法として提案されています。
 2018(平成30)年には,人事訴訟・家事事件に関する国際裁判管轄法制が明文化さ
れました。2019(令和元)年には,児童虐待に対応するためとして特別養子制度の法
改正が行われましたし,ハーグ条約実施法や民事執行法の改正によって子の引渡しに
関する強制執行の方法も見直されました。そして,今後も懲戒権規定を見直すことが
検討されています。また,法務省は,離婚後の選択的共同親権制度の導入に向けた本
格的な検討を開始したと言われています。ただし,近年の子どもに関する法制度の改
正が子どもの人格に対する配慮として十分かというと,疑問も残る内容になっていな
いか再検討の必要があると思います。
 本書では,子の親権,子の監護と引渡し,子との面会交流という3つの側面から,
Q&Aを作成してみました。筆者は,明治大学専門職大学院法務研究科(法科大学院)
で開設当初から民法(家族法講義を含みます。)を担当している専任教授であり,
また,家族をめぐるさまざまな法的紛争に対応してきた弁護士でもあります。今年は,
筆者にとって,弁護士となって30年,専任教授となって15年,という節目の年です。
本書では,法律家の視点から見た親子関係のあり方に対する考え方を書いています。
親子関係における法的紛争で困っている方々にとって,本書が少しでも参考になれば
幸いです。
 本書が出来上がるに当たっては,前著『介護事故の法律相談』に引き続いて,株式
会社青林書院編集部の長島晴美氏のお世話になりました。長島氏には,本書の不十分
な点を修正していただきました。感謝申し上げます。
2019年9月
平田 厚

執筆者
平田 厚:明治大学専門職大学院法務研究科教授/弁護士




相続法改正 新しい相続実務の徹底解説 概説と事例QA


相続法改正 新しい相続実務の徹底解説 概説と事例QA
編・著者吉田 修平・森川 紀代 編著
発行年月2019年09月
ISBN978-4-417-01774-5
税込価格4,400円(本体価格:4,000円)
在庫有り
  
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■解説
「日本相続学会」メンバーによる信頼の1冊!! 新しい相続実務を
「概説」と「QA」で詳解!!

■平成30年の相続法改正のポイントを全7章立てでピックアップ。
■QAでは改正点のみならず関連事項にも触れてトータルに解説。
■法改正に係る税務情報やトピカルなテーマのコラムなども充実。


はしがき
 平成30(2018)年7月6日,民法及び家事事件手続法の一部を改正する法
律(平成30年法律第72号)が成立し,相続の分野について,昭和55年
(1980年)以来,約40年ぶりとなる大きな改正が行われました。平均寿命の
延伸に伴い,亡くなった方の残された配偶者が高齢であることが多くなり,相続
において高齢配偶者の生活に配慮する必要性が高まったことなどを受けて検討さ
れた法改正でした。
 新しい相続法では,配偶者居住権,特別寄与料,遺言書の保管制度といった
新しい概念や制度が創設されるとともに,遺留分制度が変更されるなど,実務
に大きな影響を与える改正となっています。
 本書は,改正の内容を概括的に把握できるよう「概説」の項にて改正の経緯
や改正された内容を説明するとともに,改正となった項目ごとに設問を設け
て,Q&Aの形式で,より詳細に新しい制度や具体的な事例等について説明し
ています。
 相続は身近な法律問題であるため,相続法について十分な知識を持たない方
が本書を手に取られることも意識し,設問においては,改正された内容のみな
らず関連事項にも触れて実務上のポイントを説明しています。 
 また,例えば,改正によってもなお解決されていない問題などにも踏み込ん
で解説を加えています。
 さらに,一定程度の相続財産があれば相続税の検討が必須となるため,配偶
者居住権に関する税務の取扱いなど,相続法改正に係る税務面の情報をも含ん
だ内容となっています。
 ところで,改正案の審議過程では「民法(相続関係)等の改正に関する中間
試案」,「中間試案後に追加された民法(相続関係)等の改正に関する試案(追
加試案)」が出され,それぞれパブリックコメント(意見公募手続)に付されま
した。一般社団法人日本相続学会(以下「日本相続学会」といいます)は,学者
のほか,弁護士,税理士,司法書士等の相続手続に関する知識や実務経験が豊か
な会員で構成されており,2度のパブリックコメントのいずれにおいても,学術
的観点及び実務的観点から法制審議会が作成した試案を検討し,試案の全項目に
ついて意見書を作成し提出しました。
 本書は,そのようにして相続法改正の審議段階から審議の行方を見守り,意
見書の作成に携わってきた日本相続学会のメンバーが執筆を担当しています。
 相続手続に関わる多くの皆様が本書を手に取って下さり,本書が,日本相続
学会の基本理念である「円満かつ円滑な相続」を実現するために少しでも役立
つことがあれば,これに勝る喜びはありません。
 最後になりますが,本書の企画段階から完成に至るまで大変お世話になりま
した青林書院の宮根茂樹様をはじめとする関係者の皆様に,厚く御礼申し上げ
ます。また,本書の執筆を担当された日本相続学会のメンバーにも心より感謝
いたします。
2019(令和元)年9月
一般社団法人日本相続学会副会長・弁護士
吉田 修平
一般社団法人日本相続学会理事・弁護士
森川 紀代


編 集 者
吉田 修平(弁護士)
森川 紀代(弁護士)  
  
執 筆 者(執筆順)
吉田 修平(上 掲)
岩永 隆之(弁護士)
大杉 麻美(日本大学法学部教授)
佐々木好一(弁護士)
池畑 芳子(税理士)
茂野 大樹(弁護士・税理士)
小池 知子(弁護士)
竹内 裕詞(弁護士)
齋藤 清貴(弁護士)
石川登三男(司法書士・行政書士)
森川 紀代(上 掲)
池浦  慧(弁護士)


農林水産関係知財の法律相談


最新青林法律相談


農林水産関係知財の法律相談
編・著者日弁連知的財産センター 弁護士知財ネット 監修
発行年月2019年09月
ISBN978-4-417-01771-4
税込価格6,600円(本体価格:6,000円)
在庫有り
  
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■解説
新時代の農林水産知財の展開
日弁連知的財産センター 弁護士知財ネット監修

◆わが国の農林水産業の維持・発展を願う省庁担当官,知財法学者及び弁護士が,
 農水知財を平易に解説!! 
◆法律相談担当者及び農水関係知財法務担当者の羅針盤!!


はしがき
農林水産省は,農林水産業分野における知的財産政策を推進しています。た
とえば,2016年9 月以降,特許庁と協力して同分野の知的財産相談体制を強化
しています。さらに,2017年5 月に知的財産戦略本部から発表された「知財推
進計画2017」では,「知財の潜在力を活用した地方創生とイノベーション推
進」が同計画の柱の1 つとされ,その冒頭に「攻めの農林水産業・食料産業等
を支える知財活用・強化」が掲げられました。こうした動きを受け,日弁連知
財センター及び弁護士知財ネットは,それぞれ農水法務支援チームを設置し,
農林水産業への幅広い法的支援を強化すべく共に活動を進めてきました。
また,「知財推進計画2018」では,農林水産業分野の研究開発につき,「事業
化・商品化を意識した知財マネジメントに取り組みつつ,AI,IoTやロボット
技術を組み合わせた新たな省力的な生産技術等,異分野との連携協調による研
究開発を推進」するとされました。
ここで,農林水産分野の知財というとき,大きく2 つの局面が考えられます。
すなわち, 1 つは,農林水産業における知財戦略に関連した知財であり,
もう1 つは,農林水産分野の研究開発における知財戦略に関連した知財です。
前者の農林水産業知財戦略関連では,地理的表示(GI)保護制度,種苗法,
農業分野における生産技術・ノウハウ等の管理,農業分野におけるデータ契約
ガイドラインなどの諸施策が展開されています。この点,上記農水法務支援
チームでは,種苗法など制度設計の議論への協力,関連する全国イベントにお
ける講演・法律相談への協力などの活動を実施しています。
後者の農林水産分野の研究開発知財戦略関連では,仝Φ羈発の企画・立案
段階から商品化・事業化段階知財戦略を検討すること,▲函璽織襪蔽療財産
マネジメントの推進(発明時におけるオープン・クローズ戦略,及び,権利化
後ライセンスにおけるオープン・クローズ戦略等の多様な戦略を視野に入れ,
事業の成功を通じた社会還元を加速化する観点から最適方法を検討する)等の
諸施策が展開されています。
この点,上記農水法務支援チームは,知的財産マネジメント指針など関係ツー
ル開発への協力,全国関係研究機関からの法律相談への対応,全国イベントに
おける講演・法律相談への協力などの活動を実施しています。
以上のような活動状況を踏まえ,日弁連知財センター及び弁護士知財ネットの
共同企画・編纂により本書が出版されます。本書は,農林水産省担当官の方々
,元内閣府規制改革推進室参事官の方,本分野に関心をお持ちの知的財産法学
者の方々にも執筆をお願い致しました。ご快諾頂きましたこと,心より御礼申
し上げます。また,本書の完成・出版には,青林書院の宮根茂樹編集長に多大
なご尽力を頂きました。心から感謝申し上げます。
本書が関係各位のお役に立つことを心から念じております。

2019(令和元)年6月6日芒種
弁護士知財ネット理事長    
末吉 亙 


執筆者
竹谷 真之(前農林水産省大臣官房政策課・
      現水産庁資源管理部管理調整課)
福田 修三(弁護士)
松田 光代(弁護士・弁理士)
前川 直輝(弁護士)
服部 由美(弁護士)
有山 隆史(宮崎県環境森林部山村・木材振興課みやざきスギ活用推進室長)
吉本 昌朗(林野庁林政部企画課年次報告班担当課長補佐)
藤原 唯人(弁護士)
横田  亮(弁護士)
春田 康秀(弁護士・弁理士)
佐脇紀代志(個人情報保護委員会事務局参事官・
元内閣府規制改革推進室参事官)
諏訪野 大(近畿大学法学部教授)
川口  藍(東京地方裁判所判事補・
元農林水産省食料産業局知的財産課法令専門官)
近藤 惠嗣(弁護士)
村田 真一(弁護士)
星野真太郎(弁護士・弁理士)
辻  淳子(弁護士・弁理士)
松田 誠司(弁護士・弁理士)
網谷  拓(弁護士)
田中 雅敏(弁護士)
井上 裕史(弁護士・弁理士)
中村 直裕(弁護士)
池田 幸雄(弁護士・
農林水産省農林水産技術会議事務局研究企画課知的財産専門官)
小池 眞一(弁護士)
大堀健太郎(弁護士・弁理士)
山崎 道雄(弁護士)
沖  達也(弁護士)
末吉  亙(弁護士)
大住  洋(弁護士・弁理士・関西大学法科大学院特別任用准教授)
小林十四雄(弁護士・弁理士)
松井 保仁(弁護士・弁理士・米国ニューヨーク州弁護士)
宮脇 正晴(立命館大学法学部教授)
西脇 怜史(弁護士・弁理士)
星  大介(弁護士・米国ニューヨーク州弁護士)
外村 玲子(弁護士・弁理士・米国ニューヨーク州弁護士)
荒井 俊行(弁護士・米国ニューヨーク州弁護士)
辻本 直規(弁護士・農林水産省食料産業局知的財産課課長補佐)
庄野  航(弁護士)
岡本 直也(弁護士)
松 和彦(弁護士)
松井 真一(弁護士)



農林水産関係知財の法律相談


最新青林法律相談


農林水産関係知財の法律相談
編・著者日弁連知的財産センター 弁護士知財ネット 監修
発行年月2019年09月
ISBN978-4-417-01772-1
税込価格5,940円(本体価格:5,400円)
在庫有り
  
在庫があります

■解説
新時代の農林水産知財の展開
日弁連知的財産センター 弁護士知財ネット監修

◆わが国の農林水産業の維持・発展を願う省庁担当官,知財法学者及び弁護士が,
 農水知財を平易に解説!! 
◆法律相談担当者及び農水関係知財法務担当者の羅針盤!!


農林水産省は,農林水産業分野における知的財産政策を推進しています。た
とえば,2016年9 月以降,特許庁と協力して同分野の知的財産相談体制を強化
しています。さらに,2017年5 月に知的財産戦略本部から発表された「知財推
進計画2017」では,「知財の潜在力を活用した地方創生とイノベーション推進
」が同計画の柱の1 つとされ,その冒頭に「攻めの農林水産業・食料産業等を
支える知財活用・強化」が掲げられました。こうした動きを受け,日弁連知財
センター及び弁護士知財ネットは,それぞれ農水法務支援チームを設置し,農
林水産業への幅広い法的支援を強化すべく共に活動を進めてきました。また,
「知財推進計画2018」では,農林水産業分野の研究開発につき,「事業化・商
品化を意識した知財マネジメントに取り組みつつ,AI,IoTやロボット技術を
組み合わせた新たな省力的な生産技術等,異分野との連携協調による研究開発
を推進」するとされました。
ここで,農林水産分野の知財というとき,大きく2 つの局面が考えられます。
すなわち, 1 つは,農林水産業における知財戦略に関連した知財であり,も
う1 つは,農林水産分野の研究開発における知財戦略に関連した知財です。
前者の農林水産業知財戦略関連では,地理的表示(GI)保護制度,種苗法,農
業分野における生産技術・ノウハウ等の管理,農業分野におけるデータ契約ガ
イドラインなどの諸施策が展開されています。この点,上記農水法務支援チー
ムでは,種苗法など制度設計の議論への協力,関連する全国イベントにおける
講演・法律相談への協力などの活動を実施しています。
後者の農林水産分野の研究開発知財戦略関連では,仝Φ羈発の企画・立案段
階から商品化・事業化段階知財戦略を検討すること,▲函璽織襪蔽療財産マ
ネジメントの推進(発明時におけるオープン・クローズ戦略,及び,権利化後
ライセンスにおけるオープン・クローズ戦略等の多様な戦略を視野に入れ,事
業の成功を通じた社会還元を加速化する観点から最適方法を検討する)等の諸
施策が展開されています。
この点,上記農水法務支援チームは,知的財産マネジメント指針など関係ツー
ル開発への協力,全国関係研究機関からの法律相談への対応,全国イベントに
おける講演・法律相談への協力などの活動を実施しています。
以上のような活動状況を踏まえ,日弁連知財センター及び弁護士知財ネットの
共同企画・編纂により本書が出版されます。本書は,農林水産省担当官の方々,
元内閣府規制改革推進室参事官の方,本分野に関心をお持ちの知的財産法学者
の方々にも執筆をお願い致しました。ご快諾頂きましたこと,心より御礼申し
上げます。また,本書の完成・出版には,青林書院の宮根茂樹編集長に多大な
ご尽力を頂きました。心から感謝申し上げます。
本書が関係各位のお役に立つことを心から念じております。

  2019(令和元)年6月6日芒種
弁護士知財ネット理事長    
末吉 亙 


執筆者
小池 眞一(弁護士)
上原 隆志(弁護士・弁理士)
榎  崇文(弁護士)
星野真太郎(弁護士・弁理士)
大住  洋(弁護士・弁理士・関西大学法科大学院特別任用准教授)
伊原 友己(弁護士・弁理士)
川口  藍(東京地方裁判所判事捕・
      元農林水産省食料産業局知的財産課法令専門官)
愛知 靖之(京都大学大学院法学研究科教授)
網谷  拓(弁護士)
臼井 康博(弁護士)
大堀健太郎(弁護士・弁理士)
平井 佑希(弁護士・弁理士)
中世古裕之(弁護士・弁理士)
辻本 直規(弁護士・農林水産省食料産業局知的財産課課長補佐)
長友 慶徳(弁護士・弁理士・宮崎県農業振興公社6 次産業化プランナー)
春山 俊英(弁護士・米国ニューヨーク州弁護士)
福田 修三(弁護士)
田上 洋平(弁護士・弁理士)
平野 和宏(弁護士・弁理士)
松本 好史(弁護士・弁理士)
山口 裕司(弁護士)
藤野 睦子(弁護士・弁理士)
小松陽一郎(弁護士・弁理士)
奥原 玲子(弁護士)
林 いづみ(弁護士)
荏畑龍太郎(弁護士)
池田 幸雄(弁護士・
      農林水産省農林水産技術会議事務局研究企画課知的財産専門官)
山本 伸一(農林水産省農林水産技術会議事務局研究企画課遺伝資源専門官)
井上 裕史(弁護士・弁理士)
松井 保仁(弁護士・弁理士・米国ニューヨーク州弁護士)
城山 康文(弁護士)
中崎  尚(弁護士)
都築 真琴(弁護士)
牧野 知彦(弁護士)
早川 尚志(弁護士・弁理士)
清水  亘(弁護士)
外村 玲子(弁護士・弁理士・米国ニューヨーク州弁護士)
岩田真由美(弁護士)



民事保全 四訂版


リーガル・プログレッシブ


民事保全 四訂版
編・著者須藤典明・深見敏正・金子直史 著
発行年月2019年08月
ISBN978-4-417-01769-1
税込価格3,520円(本体価格:3,200円)
在庫有り
  
在庫があります

■解説
民法改正に対応! ますます充実した民事保全実務の決定版!
●インターネット関連の仮処分,抗告審の解説を充実。
●忘れられる権利,ヘイトスピーチ等最新の情報を掲載。
●注目すべき裁判例も網羅。


はしがき
LPシリーズの 『民事保全』は,平成18年(2006年)7月の慣行から13年
が経過し,多くの実務家の幅広い支持に恵まれ,改訂を重ねて,今回,6年
ぶりに四訂版を上梓することになった。
 この間に,民法(債権法)の改正が成立し,令和2年(2020年)4月1日から
施行されることになっているが,民事保全に関係が深いものでは,時効制度が
改正され,仮差押えは「時効の完成猶予」の事由となったほか,債権者代位や
詐害行為取消などにおいて, 「債務者に対する訴訟告知」 が要件になるなど
の改正が行われ,民事保全にも影響が生じることになった。また,民事執行法
や民法 (相続法)などについても一部改正が成立し,すでにその一部は実施さ
れている。もちろん,6年の間に仮差押えや仮処分に関係する新しい裁判例もい
くつも現われている。
 そこで,四訂版においては,民事保全の実務にも関係する民法改正などの内
容を取り込んで必要な説明を加えたほか,IT 関連技術の著しい発展とともに日
々新たな問題が生じているインターネット関連の仮処分について,独立の項目
に改めて記載内容を全面的に改訂し,多忙な実務家が読める程度の長さの中に,
実務処理に必要とされる最新の情報を盛り込んだ。もちろん,仮差押えや仮処
分に関する注目すべき裁判例を網羅したほか,参考文献を精選し,諸法令等も
最新のものに改めて,利便性が高まるように工夫した。その一方で,コンパク
トで使いやすい実務書としての機能が失われないように,改めてこれまでの記
載内容を精査し,重要性が低くなった部分の記載を簡略化したり削除するなど
して,頁数の増加を最小限に抑えるように配慮した。
 また,今回の改定では,上記のほか,随所で民事保全事件の審理の在り方に
ついても意識的に注意を喚起した。民事保全については,債権者による将来の
執行保全や債権者に生じる回復し難い損害を避けるため,迅速かつ適切な保全
措置をとる一方で,不当な保全処分によって債務者とされた者に不必要な不利
益が生じないように,両者の調和を図ることが重要である。しかし,民事保全
事件を担当する裁判官の知識や経験には大きな幅があり,被保全権利や必要性
の考え方や疎明の程度などについて違いが生じやすい。裁判官は,もともと厳
格な法解釈が身に付いているため,一般的に,被保全権利や必要性の判断が厳
格になりがちである。しかし,債権者は,必ずしも債務者側の事情を熟知して
いるわけではないから,例えば債権の仮差押えの際に保全の必要性を厳格に考
え,常に債務者に不動産がないことの疎明を求めたりすることは,債権者に酷
で,裁判所がずる賢い債務者の味方をする結果になってしまうことも少なくな
い。
 いずれにしても,個別事件ごとに事情はさまざまであるのに,特定の前提を
置いた形式的な論理性にこだわり,保全の必要性などを厳格に要求するのは,
民事保全の迅速性・暫定性にかんがみて適切ではなく,その補完として,発令
後の債務者からの保全異議や保全取消の申立てによって改めて厳格な審査を行
うシステムが用意されていることも十分に意識されるべきであろう。
 なお, 本書の改訂に際して,先頃まで東京地裁保全部の中心メンバーであっ
た小川直人判事(現東京地裁民事第23部総括)及び横浜地裁(第7民事部)の島
村典男判事から,本書の質の向上に役立つ貴重な御教示や御意見などを賜った。
記してお礼を申し上げる次第である。また,この四訂版を出すことができたの
は,初版から一貫して本書を担当してくれている青林書院の長島晴美さんが,
辛抱強く原稿を催促し,整理し,ゲラを起こした上,校正での手直しなども全
面的に引き受けてくれたお蔭である。いつもながらの献身的な仕事ぶりに改め
て感謝の意を表したい。

  令和元年7月
  著者を代表して 須藤 典明


執筆者
須藤 典明:日本大学大学院法務研究科教授・弁護士
深見 敏正:東京高裁・部総括判事
金子 直史:広島高裁・松江支部長判事


秘密保持・競業避止・引抜きの法律相談〔改訂版〕


最新青林法律相談


秘密保持・競業避止・引抜きの法律相談〔改訂版〕
編・著者眞 知佐子・上村 哲史 著
発行年月2019年08月
ISBN978-4-417-01770-7
税込価格5,060円(本体価格:4,600円)
在庫有り
  
在庫があります

■解説
●従業員による情報の漏洩や不正利用のリスクから会社を守るために!
●不競法等ガイドライン改訂対応!
●新たな問題に対応するための設問を追加,問題解決に向けての具体策をさらに充実し
 て解説!


はしがき
 「秘密保持・競業避止・引抜きの法律相談」の初版を刊行してから約4 年が
経過しました。
 その間,お陰様で何度か本書を増刷する機会をいただきましたが,不正競争
防止法などの関係する法令の改正やガイドラインの改訂があり,また,いくつ
か追加すべき裁判例も出てきましたので,内容を修正する必要が生じました。
さらに,初版の刊行後に,筆者らがQ&Aの内容を見直す中で,新たに追加し
たい事項や内容を整理し直したい事項も出てきました。
 そこで,今回,筆者らにおいて,既存のQ&Aの内容を修正するとともに,
新規のQ&Aを追加したり,Q&Aの順番を入れ替えたりするなどのリニュー
アル作業を行い,改訂版として刊行することとなりました。
 今回の改訂によっても,秘密保持(営業秘密),競業避止,引抜きをめぐるす
べての問題を完全にカバーできているわけではありませんので,今後も改訂の
機会があれば,更なる内容の拡充を図って参りたいと存じます。
 最後に,本書改訂版の刊行に向けて,ご尽力いただきました青林書院の長島
晴美氏をはじめとする同社編集部の方々に,改めて御礼を申し上げます。
令和元年7月
眞知佐子
上村 哲史


執筆者
眞知佐子:弁護士(森・濱田松本法律事務所パートナー)
上村 哲史:弁護士(森・濱田松本法律事務所パートナー)



続・知的財産法最高裁判例評釈大系 


続・知的財産法最高裁判例評釈大系 
編・著者小野昌延先生追悼論文集刊行事務局 編
発行年月2019年08月
ISBN978-4-417-01768-4
税込価格9,900円(本体価格:9,000円)
在庫有り
  
在庫があります

■解説
●『知的財産法最高裁判例評釈大系機銑掘幣野先生喜寿記念)』(2009年)の
 続編。
●平成17年以降の知的財産法関連の最高裁及び知財高裁大合議の「判例評釈」
 全35編を収録。
●小野先生と生前ご親交のあった国内外の方々から寄せられた「追悼の辞」も多数掲載。


小野先生追想        
私が始めて小野昌延先生にお会いしたのは,はるか大昔,昭和44年のこと
です。当時,私は東大法学部助手になったばかりのぺーぺーの身分でしたが,
小野先生は,今から思うと当時は中堅の弁護士のはずですが,私から見ればす
でに実務家を代表する大家であり,はるか雲の上の存在でした。その容貌も
大家としての存在感のある先生でした。     
当時,豊崎光衛先生(学習院大)を中心に,北川善太郎先生(京大),染野義信
先生(日大),桑田三郎先生(中央大),それに実務界を代表して小野先生が加
わり,工業所有権法学会設立の機運が高まっておりました。私はこれらの大先
生方の小間使いとして,面倒な雑用を全て引き受けており,要するに庶務係長
的な立場でした。小野先生は主として関西でご活躍をされておられたので,普
通ならば親しくしていただけないような存在でしたが,学会設立を機会に小野
先生ともお近づきになれたことは,私にとっては大変な幸せで あり,学会設立
という機会に感謝しなければなりません。法学部を卒業して 直ちに大学に残り,
実務というものを知らないということが,私の研究者と しての最大のコンプレ
ックスでしたが,小野先生とお付き合いができたということにより,実務の世
界を垣間見ることができ,私の学者人生において非 常に大きな糧になりました。
小野先生のお力もあり,学者だけではなく,有 力な実務家をも加え,成蹊大学
で設立総会を開催することができました。その工業所有権法学会は,設立当初
は数十名という小所帯ながらも,小野先生のご尽力もあり,それが今では大き
な学会に成長し,斯界の有力な研究者や実務家で加盟していない者はいないほ
どに大発展を遂げました。     
小野先生のお話は,お世辞にも上手とはいえませんでしたが,その書かれたも
のは実に素晴らしく,特に不正競争防止法に関する数々のご著書・論文は学者
にも及びがつかないほどのレベルでした。しかもその執筆された量 は,これま
た学者ですらできないようなものでした。アメリカのような陪審制度ではなく,
書面を中心にした日本の裁判では,おそらく小野先生の文章力は向うところ敵
なしではなかったのではないでしょうか。残念ながら私 は,小野先生の裁判に,
鑑定等のお手伝いをしたことはありませんでした が,多くの判決等を通して,
学ばせていただきました。     
また今では殆んど忘れられていますが,小野先生は,「無体財産権文献目 録」
という大部な文献目録の本を執筆されました。これをみれば,知的財産法につ
いてどのような本や論文があるのか,すぐに検索できます。現在ではデータベ
ースが発達しているので,このような本による文献目録は使われなくなりまし
たが,私の若い頃は,知的財産法(当時は無体財産権法と呼ばれていました)
の全てを網羅したこの本は,極めて貴重な存在で,研究にどれほど裨益したか
計り知れません。しかも毎年増加してゆく大量の文献を網羅的に 追加されてお
られました。当時,知的財産法に関する文献を網羅的に収集す るという作業は,
想像を絶する大変な作業であり,私などにはできるもので はありませんでした。
それがいかに大変な作業であるか,パソコンでデータベースを使用している人に
は,全く理解できないでしょう。この本がない頃 は,国立国会図書館に通い,
国会図書館の雑誌文献目録で文献を探すという 大変な作業をしておりました。
それがこの本のお陰で,自分の机の上で文献 を検索できるということが,いかに
有りがたいことか,ネット時代に生きて いる者には想像だにできないでしょう。
このような本の編集は,小野先生にとって殆んど利益(勿論金銭的な意味ではあり
ません)にならないにも関わらず, 学界あるいは実務界全体の利益のためにこの
ような編纂事業を続けられたと いうことには,心から頭が下がります。今では使
われなくなってしまった本 書ですが,このような本を精力的に編纂されたという
小野先生の業績は後世 に伝えてゆくべきであると思い,ここに特筆する次第です。
関西のことなので詳しくは知りませんが,小野先生は留学生のために,私財を投
げ打って支援をしていたと聞いております。私自身,大学に身を置いていた人間
として,恥ずかしい限りではありますが,大学の留学生支援はとても十分とはいえ
ません。政府も留学生の数を増やすことを国策としておりますが,その支援は全
く不十分です。そのような中で個人で留学生を支援するということは,これまた
特筆し,後世に伝えるべきであると思います。晩年の小野先生は透析治療を受け
ておられました。実は,私は39年もの間 透析治療を受けており,透析に関して
は私の方が大先輩です。透析とは週に 3回,1回に4〜5時間を要する治療です。
それは腎臓の代替をする治療ですが,本物の腎臓に比べると一部の機能の代替に
すぎず,透析を続けておりますと,不都合な事態が色々と生じてまいります。
透析とは,血管から毎分 200から300ccの血を吸引し,ダイアライザーと呼ばれ
る機器で血液中の余分な老廃物と水分を濾過し,それを体内に戻すという治療で
すが,単に血液 を浄化するという対症療法であり,腎臓を治す治療ではありま
せんので,透 析は終生続けなければなりません。まずは血液を十分吸引できる透
析用の太い血管を作る手術から始まりますが,誰でも透析の導入には大きな不安
を持つものです。小野先生は,透析を開始する前あたりから私のところに頻繁
に電話があり,色々な相談を受けました。小野先生からは,食事療法の問題を
はじめ,透析にまつわる数々の問題につき,何時間もの長電話がありました。
それまで小野先生とは親しくはさせて頂いてはおりましたが,二人だけで何回
も何時間も話をしたのは,この頃が初めてでした。その電話は,勿論 最初は透
析の話ですが,次第に話が人生の諸事万端に移り,この電話で小野 先生を極め
て身近に感じることができました。近年,小野先生のご体調が特に悪いとは聞
いておりませんでしたが,そういえば最近はお電話がないな,と思っておりまし
たところ,訃報に接し,大 変驚きました。長きにわたる先生のご恩に感謝すると
ともに,ご冥福をお祈り申し上げます。      
東京大学名誉教授
中山 信弘



■代表追悼の辞
中山 信弘:東京大学名誉教授
GURRY, Francis(フランシス ガリ):WIPO(世界知的所有権機関)事務局長
■第1部 判例評釈
金子 敏哉:明治大学法学部准教授
潮海 久雄:筑波大学大学院ビジネス科学研究科教授
今村 哲也:明治大学情報コミュニケーション学部准教授
宮脇 正晴:立命館大学法学部教授
駒田 泰土:上智大学法学部教授
泉  克幸:関西大学総合情報学部教授
山名 美加:関西大学法学部教授
小泉 直樹:慶應義塾大学大学院法務研究科教授 
三浦 正広:国士舘大学法学部教授
茶園 成樹:大阪大学大学院高等司法研究科教授
奥邨 弘司:慶應義塾大学大学院法務研究科教授
島並  良:神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科教授
小島  立:九州大学大学院法学研究院准教授
小松陽一郎:弁護士・弁理士
諏訪野 大:近畿大学法学部教授, Visiting Research Fellow,
Oxford Intellectual Property Research Centre (OIPRC)
板倉 集一:甲南大学大学院法学研究科教授
前田  健:神戸大学大学院法学研究科准教授
本山 雅弘:国士舘大学法学部教授
佐久間 修:名古屋学院大学法学部教授
堀江亜以子:中央大学法学部教授
山根 崇邦:同志社大学法学部教授
井上由里子:一橋大学大学院法学研究科教授
愛知 靖之:京都大学大学院法学研究科教授
井関 涼子:同志社大学法学部教授
蘆立 順美:東北大学大学院法学研究科教授
鈴木 將文:名古屋大学大学院法学研究科教授
君嶋 祐子:慶應義塾大学法学部・法学研究科教授
帖佐  隆:久留米大学法学部教授
大友 信秀:金沢大学法学系教授
平嶋 竜太:筑波大学大学院ビジネス科学研究科教授
玉井 克哉:東京大学先端科学技術研究センター教授・信州大学経法学部教授
横山 久芳:学習院大学法学部教授
辰巳 直彦:関西大学法学部教授
𠮷田 広志:北海道大学大学院法学研究科教授
青木 大也:大阪大学大学院法学研究科准教授

■第2部 追悼の辞
大貫 雅晴:GBCジービック大貫研究所代表,前一般社団法人日本商事仲裁協会理事
 (仲裁担当)兼大阪事務所所長
岡田 春夫:弁護士
阪口 春男:弁護士
角  和夫:阪急阪神ホールディングス株式会社代表取締役会長 グループCEO
滝井 朋子:弁護士
堤  馨正:弁護士・弁理士
中村  稔:中村合同特許法律事務所 弁護士・弁理士
畑  郁夫:元大阪地方裁判所所長,弁護士
牧野 利秋:元東京高等裁判所部総括判事,弁護士
HALEY, John O.(ジョン オー ヘイリー):
        William R. Orthwein Distinguished Professor of Law Emeritus
        (Washington University in St. Louis)
賀  湘沙(He, Xiang Sha)(ハ シャンシャー):
        中華人民共和国弁護士
HEATH, Christopher(クリストファー ヒース):
        Boards of Appeal,European Patent Office
KOPPENSTEINER, Hans-Georg(ハンス ゲオルク コッペンシュタイナー):
        LL. M.,Berkely Emeritus Professor(University of Salzburg)
        Austrian and International Commercial and Economic Law and
        Private Law Member of the Austrian Academy of Sciences.
LENZ, Ingeborg(インゲボルク レンツ):
        Vorsitzende Richterin am Verwaltungsgericht Hamburg
        i. R.(ハンブルク行政裁判所の主任裁判官(退官))
MAULANA, Insan Budi(インサン ブディ マウラナ):SH., LLM
RAIDL-MARCURE, Elisabeth(エリザベート ライデル マーキュア):
        Professor Emerita(Kyoto Sangyo University)
STEWART, C. W. Robin(シー ダブリュー ロビン スチュアート):
        New Zealand lawyer
WEDLICH, Rainer(ライナー ウェドリッヒ):
        Ret. Head of the Department for Public Order At the
        Administrative District Office(Landratsamt)Konstanz
尹  宣熙(YUN, Sunhee)(ユン スンヒー):
        漢陽大学法學專門大學院教授(HANYANG UNIVERSITY,School of Law)
             


大コンメンタール刑法〔第三版〕第5巻 〈第60条〜第72条〉


大コンメンタール刑法【第三版】〔全13巻〕


大コンメンタール刑法〔第三版〕第5巻 〈第60条〜第72条〉
編・著者大塚仁・河上和雄・中山善房・古田佑紀 編
発行年月2019年8月
ISBN978-4-417-01767-7
税込価格14,850円(本体価格:13,500円)
在庫有り
  
在庫があります

■解説
◆我が国最大級の刑法典注釈書。第二版完結から7年余り,待望の[第三版]
 刊行開始!
◆全13巻に改訂・増補を施し,現行刑法典の全容を解明する!
◆精鋭執筆陣が進展する学説と蓄積する判例を網羅的に検討し,関連諸法令の
 動向も踏まえ,実務と理論研究の架橋をめざす!  

(第11回配本)

◎大コンメンタール刑法〔第三版〕【全13巻】構成表
第1巻〔序論・第1条〜第34条の2〕      第8巻〔第148条〜第173条〕
第2巻〔第35条〜第37条〕          第9巻〔第174条〜第192条〕
第3巻〔第38条〜第42条〕          第10巻〔第193条〜第208条の3〕
第4巻〔第43条〜第59条〕          第11巻〔第209条〜第229条〕
第5巻〔第60条〜第72条〕          第12巻〔第230条〜第245条〕
第6巻〔第73条〜第107条〕          第13巻〔第246条〜第264条〕
第7巻〔第108条〜第147条〕



はしがき(第三版)
 本書の第二版全13巻は,平成11年(1999年)から同18年(2006年)
にわたって刊行された.その最初の年から既に20年が過ぎており,その
間に,刑法典の部分的改正は19回に及び,また,刑法典と関連の深い諸
法令の改正や新規の制定も少なくない.そして,刑法に関する新判例の数
は相当数に達しており,学説にも種々の見解が見受けられる.
 第三版は,このような諸事情を踏まえて,初版以来の出版意図,すなわ
ち,「刑法に関する諸判例を網羅的に取り上げ,それぞれに対する学説に
も十分な意を用いつつ,整理,検討を加えることによって,現実的かつ具
体的な刑法解釈論としての判例の意義を明らかにし,我が国の刑事司法実
務に便益を供するとともに,学問的にも価値のある大コンメンタールとす
る」という意図の下に(第二版はしがき1頁〔第三版はしがき3頁〕,
なお,初版はしがき1頁〔第三版はしがき5頁〕参照),新たな社会事情に
対応し,諸般の要請に,より適切に対処し得るものとするべく,第二版を
改訂するものである.
 すなわち,第二版作成以後に出現した法令,判例および学説を広範に取
り入れて従前の記述を補充,改変し,本書の実質的な存在性をより向上さ
せることが新第三版の目標なのである.
 ただ,第三版の叙述の要領は,基本的に,初版,第二版と異ならない.
初版のはしがき(2頁〔第三版はしがき6頁〕)に?┐箸靴瞳任欧燭箸海
も踏襲している.そして,記述の分量は各巻につき前の巻よりもかなり増
加したものの,巻数は同じく全13巻に収められている.
 第三版の執筆者も,原則として,第二版の執筆を担当して下さった方々
に,同一の項目について引き続き作業をお願いした.ただ,残念ながら物
故者もおられ,また,やむを得ない事情によって辞退された方もあり,そ
れらの項目は,新しい方々に交替していただいた.そして,各執筆者には
,上述した第三版刊行の意図,叙述の要領を十分にご理解の上作業をご依
頼したこともあり,それぞれに充実した内容の玉稿をお寄せいただくこと
ができた.こうして,第三版は,第二版を十分に越えた実体を持ち得たと
思われる.執筆者各位に心からの御礼を申し上げる.
 なお,本書の企画者であり,初版,第二版刊行の責任者でもあられた青
林書院前社長逸見俊吾氏が平成14年(2002年)に他界され,また,初版,
第二版の編集者の一人であられた佐藤文哉氏が平成18年(2006年)に永
眠された.本書作成へのお二人のご貢献に改めて感謝したい.そして,初
版,第二版の各項目を分担ご執筆下さった方々中の物故者にも,それぞれ
の分野についての多大なご協力に深謝申し上げる.各位のご冥福を衷心よ
りお祈りする次第である.
 本第三版の編集者には,中山善房が新たに加わり,前任者の意図を継承
して努めている.
 編集委員は,河村博,中谷雄二郎両氏にご担当いただいている.
 そして,青林書院の社長には,前社長の令息逸見慎一氏が就任して,第
三版の刊行作業を統轄され,また,編集部からは,高橋広範,加藤朋子両
氏が全体的な作業の遂行に当たられている.
 第三版の立派な完成を祈りつつ,以上の皆様のご尽力にお礼を申し上げ
る次第である.
 
  令和元年(2019年)6月
 大塚  仁
 河上 和雄
 中山 善房
 古田 佑紀



■編集者
 大塚  仁 名古屋大学名誉教授
 河上 和雄 元最高検察庁公判部長
 中山 善房 元東京高等裁判所判事
 古田 佑紀 元最高裁判所判事

■編集委員
 河村  博 同志社大学法学部教授・元名古屋高等検察庁検事長
 中谷雄二郎 東京簡易裁判所判事・元大阪高等裁判所判事

■執 筆 者
 大塚  仁 前掲
 中山 善房 前掲
 高窪 貞人 青山学院大学名誉教授
 村上 光鵄 弁護士・元東京高等裁判所判事
 横山 泰造 さいたま地方裁判所川越支部判事
 中谷雄二郎 前掲
 川端  博 明治大学名誉教授
 高橋 省吾 山梨学院大学法学部客員教授・元東京高等裁判所判事
 (執筆順・肩書は刊行時)


Q&A 渉外離婚事件の基礎


Q&A 渉外離婚事件の基礎
編・著者大谷 美紀子 編
発行年月2019年07月
ISBN978-4-417-01766-0
税込価格3,300円(本体価格:3,000円)
在庫有り
  
在庫があります

■解説
◆はじめて相談を受けるときに読む本。
◆平成30年人事訴訟法等改正,令和元年ハーグ条約実施法等改正に対応。
◆若手の「知りたい」を重視したQ&A。
◆事件の流れに沿った構成で基礎知識の大掴みに最適。


はしがき
 日本に住む外国人が離婚問題に直面したとき,弁護士に相談し,依頼する のは,
容易なことではありません。言葉や文化の違いに加えて,離婚や離婚 後の子どもの
親権についての制度は,国によって異なり,どこの国で手続 をすれば良いのか,ど
この国の法律が適用されるのかという問題があるため,「難しい」という印象から
相談に応じることをためらう弁護士も少なくない からです。同様の問題は,外国人
と結婚した日本人,あるいは,外国に住む 日本人が離婚問題を弁護士に相談しよう
とする場合にも見られます。そこで,私は,自分が積極的に渉外離婚事件(当事
者の国籍や住所等に「外国」の要素を含む離婚事件)の相談を受け,受任すること
に加えて,多くの弁護士が渉外離婚事件を扱いやすくなるように,外国人の事件を
扱う弁護士のネットワークを広げ,全国各地で講義し,本を出すなどの活動をしてき
ました。本書は,中でも,はじめて渉外離婚事件の相談を受け,受任することに
なる弁護士を念頭に置いて,国際裁判管轄と準拠法という概念を設問を通して 理解
できるよう,また,離婚に加えて,別居から離婚に至る過程で生ずる諸 問題,離婚
に付随する子どもと財産の問題,離婚後の手続という流れに沿って,基礎的な知識を
大掴みできるようにQ&A形式で解説しています。特に,本書の作成にあたっては
,全国各地から,渉外離婚事件を何件か扱ったこと がある弁護士と,ほとんど扱っ
たことがない弁護士に執筆に参加してもらい, 渉外離婚事件の経験があまりない弁
護士にとって,わかりにくい点,知りたい点,誤解しやすい点という観点から,設問
や解説のポイントを選んでいま す。本書が,多くの弁護士,その他,渉外離婚事件
に関わる方たちの役に立つことを願います。     
 2019年6月
 編者 大谷 美紀子


編 者
大谷美紀子:弁護士(東京弁護士会)

執筆者(五十音順)
秋吉理絵香:弁護士(広島弁護士会)
淡川佐保子:弁護士(愛媛弁護士会)
今井明日香:弁護士(札幌弁護士会)
大坂 恭子:弁護士(愛知県弁護士会)
大谷美紀子:上掲
高瀬 朋子:弁護士(大阪弁護士会)
本坊憲緯子:弁護士(第一東京弁護士会)
松本 佳織:弁護士(大分県弁護士会)
水内麻起子:弁護士(埼玉弁護士会)
村上 尚子:弁護士(沖縄弁護士会)







講座 現代の契約法 各論3


講座 現代の契約法 各論3
編・著者内田 貴・門口正人 編集代表
発行年月2019年06月
ISBN978-4-417-01763-9
税込価格5,830円(本体価格:5,300円)
在庫有り
  
在庫があります

■解説
「契約法における理論と実務の架橋」となる講座【各論58項目】刊行!
◆現役裁判官と各専門分野の弁護士,各業界の一線で活躍する実務家が執筆!
◆改正民法の問題意識を背景に実務の現場で生じる課題に焦点を当て,現代の実務を総覧 するテーマを幅広く選択,最新実務の状況を解説,今後の展望を示す!
 契約法における実務の最新の到達点を示す!


はしがき
本講座は,その題名のとおり,現代の契約法の分野における実務の状況と学
問的業績を顕すもので,3つの特色を持つ企画である。
1つは,契約法の全般にわたる現代的課題を取り上げる。あたかも2017 年
には民法が改正され,その施行が2020 年に迫っている。改正法の制定過程に
おける問題意識を背景に実務の現場において生じている様々な課題に焦点を当
て,一般の契約はもとより,スポーツ・芸能,システム開発,国際売買から各
種企業活動における契約に至るまで,現代日本の契約実務を総覧するテーマを
選択した。
2つは,契約法の領域における理論と実務の架橋を目指す。民法の改正の過
程では,学界と実務界の間で,当初,学者グループより学問的観点から斬新な
改正案が提示されたのに対し,実務界から反発が巻き起こるなどせめぎ合いが
見られたが,ここで見られた対立は,120 年間の民法運用の過程で知らぬ間に
できた学界と実務界の間の溝の深さを感じさせた。本講座では,この溝に橋を
架け,相互理解を促進するための道をつけることを期した。
3つは,執筆者に人を得たことである。法曹界からは現役裁判官と各専門分
野の弁護士,各業界からは第一線で活躍する実務家,そして学者からは気鋭の
研究者が選抜された。各執筆者は,それぞれの分野で最新の情報を掌握し,卓
抜した専門的知見を有する方々である。
先行して刊行される各論3巻(実務編)では,現代日本の契約実務における
テーマごとに多角的な視点から最新の実務の状況を解説するとともに,今後の
展望を示す。実務編は,日本の実務の最新の到達点を示す実務的解説として幅
広く活用されるであろう。続いて刊行される総論(理論編)では,各論で示され
た日本の契約実務の実情を踏まえて,それを横断的に俯瞰することによって,
従来の理論が反省されるとともに,実務を踏まえた理論の再構築が試みられる。
理論編は,単に学問的に意味があるにとどまらず,現実に対応できる理論とし
て,実務,とりわけ裁判実務において有益であるに違いない。こうして理論と
実務のひとつの対話が実現され,この対話は,さらなる対話へのスタートとな
るものと確信する。
本書が,現代日本の契約法に関心のある実務家,研究者の双方にとって,有
用な講座となることを期待している。同時に,2017 年改正民法の施行に伴い,
改正法が実務にどのようなインパクトを与えるかについての充実した解説書と
しても有用性を見出していただけるであろう。
本書は,編集委員各位をはじめ,多忙な中,企画の趣旨に賛同して貴重な原
稿を寄せられた執筆者の方々の熱意の産物である。ご協力に感謝したい。ま
た,野心的な大型企画ゆえの困難も多かったが,担当編集者として獅子奮迅の
活躍をしてくださった長島晴美さんにも厚くお礼申し上げる。

2019 年4月3日

内田貴
門口正人



編集代表
内田 貴:早稲田大学特命教授,東京大学名誉教授,弁護士
門口正人:弁護士,元名古屋高等裁判所長官

編集委員
大村敦志:学習院大学法務研究科教授
岡 正晶:弁護士
近藤昌昭:東京高等裁判所部総括判事
中原利明:株式会社三菱UFJ銀行法務部部長

執筆者
山本健司:弁護士/清和法律事務所
小林英治:弁護士
福井佑理:弁護士
佐藤貴美:弁護士
佐藤絵美香:弁護士
中島浩斗:弁護士
市川静代:弁護士
戸部直子:弁護士
相原佳子:弁護士
吉谷 晋:三菱UFJ信託銀行株式会社法務部部付部長
武内則史:弁護士
牛之濱将太:弁護士
鈴木圭佑:弁護士
阿井崇宏:弁護士
柴野相雄:弁護士
稲垣勝之:弁護士
盪蛙鯢А弁護士
栗山陽一郎:弁護士
渕崎正弘:株式会社日本総合研究所代表取締役社長
大谷和子:株式会社日本総合研究所執行役員法務部長
遠藤東路:福島地方裁判所判事
横山経通:弁護士
(執筆順,2019 年4月1日現在)


講座 現代の契約法 各論1


講座 現代の契約法 各論1
編・著者内田 貴・門口正人 編集代表
発行年月2019年06月
ISBN978-4-417-01761-5
税込価格6,270円(本体価格:5,700円)
在庫有り
  
在庫があります

■解説
「契約法における理論と実務の架橋」となる講座【各論58項目】刊行
◆現役裁判官と各専門分野の弁護士,各業界の一線で活躍する実務家が執筆。
◆改正民法の問題意識を背景に実務の現場で生じる課題に焦点を当て,
 現代の実務を総覧するテーマを幅広く選択,最新実務の状況を解説,今後の
 展望を示す契約法における実務の最新の到達点を示す。


はしがき
本講座は,その題名のとおり,現代の契約法の分野における実務の状況と学
問的業績を顕すもので,3つの特色を持つ企画である。
1つは,契約法の全般にわたる現代的課題を取り上げる。あたかも2017 年
には民法が改正され,その施行が2020 年に迫っている。改正法の制定過程に
おける問題意識を背景に実務の現場において生じている様々な課題に焦点を当
て,一般の契約はもとより,スポーツ・芸能,システム開発,国際売買から各
種企業活動における契約に至るまで,現代日本の契約実務を総覧するテーマを
選択した。
2つは,契約法の領域における理論と実務の架橋を目指す。民法の改正の過
程では,学界と実務界の間で,当初,学者グループより学問的観点から斬新な
改正案が提示されたのに対し,実務界から反発が巻き起こるなどせめぎ合いが
見られたが,ここで見られた対立は,120 年間の民法運用の過程で知らぬ間に
できた学界と実務界の間の溝の深さを感じさせた。本講座では,この溝に橋を
架け,相互理解を促進するための道をつけることを期した。
3つは,執筆者に人を得たことである。法曹界からは現役裁判官と各専門分
野の弁護士,各業界からは第一線で活躍する実務家,そして学者からは気鋭の
研究者が選抜された。各執筆者は,それぞれの分野で最新の情報を掌握し,卓
抜した専門的知見を有する方々である。
先行して刊行される各論3巻(実務編)では,現代日本の契約実務における
テーマごとに多角的な視点から最新の実務の状況を解説するとともに,今後の
展望を示す。実務編は,日本の実務の最新の到達点を示す実務的解説として幅
広く活用されるであろう。続いて刊行される総論(理論編)では,各論で示され
た日本の契約実務の実情を踏まえて,それを横断的に俯瞰することによって,
従来の理論が反省されるとともに,実務を踏まえた理論の再構築が試みられる。
理論編は,単に学問的に意味があるにとどまらず,現実に対応できる理論とし
て,実務,とりわけ裁判実務において有益であるに違いない。こうして理論と
実務のひとつの対話が実現され,この対話は,さらなる対話へのスタートとな
るものと確信する。
本書が,現代日本の契約法に関心のある実務家,研究者の双方にとって,有
用な講座となることを期待している。同時に,2017 年改正民法の施行に伴い,
改正法が実務にどのようなインパクトを与えるかについての充実した解説書と
しても有用性を見出していただけるであろう。
本書は,編集委員各位をはじめ,多忙な中,企画の趣旨に賛同して貴重な原
稿を寄せられた執筆者の方々の熱意の産物である。ご協力に感謝したい。ま
た,野心的な大型企画ゆえの困難も多かったが,担当編集者として獅子奮迅の
活躍をしてくださった長島晴美さんにも厚くお礼申し上げる。

2019 年4月3日
内田貴
門口正人



編集代表
内田 貴:早稲田大学特命教授,東京大学名誉教授,弁護士
門口正人:弁護士,元名古屋高等裁判所長官


編集委員
大村敦志:学習院大学法務研究科教授
岡 正晶:弁護士
近藤昌昭:東京高等裁判所部総括判事
中原利明:株式会社三菱UFJ銀行法務部部長


執筆者
柴田龍太郎:弁護士
和智洋子:弁護士
琴浦 諒:弁護士
牧野達彦:弁護士
堀田次郎:広島法務局訟務部長
堀  弘:弁護士
井上博史:株式会社三菱UFJ銀行法務部次長
寺岡洋和:高松高等裁判所判事
中原利明:上掲
堀 天子:弁護士
谷本大輔:弁護士
島田充生:弁護士
宮坂昌利:山口地方裁判所・家庭裁判所長
浅田 隆:株式会社三井住友フィナンシャルグループ監査委員会室長
      株式会社三井住友銀行監査役室長
小林明彦:中央大学法科大学院教授,弁護士
宮島哲也:弁護士
石田明彦:札幌高等裁判所判事
黒木和彰:弁護士

(執筆順,2019 年4月1日現在)


特許・実用新案の法律相談


最新青林法律相談


特許・実用新案の法律相談
編・著者小松陽一郎・伊原友己 編
発行年月2019年05月
ISBN978-4-417-01764-6
税込価格8,250円(本体価格:7,500円)
在庫有り
  
在庫があります

■解説
『令和』元年緊急出版
新時代の改正特許法案に基づく最新解説!!
◆旧シリーズ第3版から10年ぶりの出版となる大幅バージョンアップ版!!  
◆改正民法(債権法改正)も織り込んだ,最新内容!!           
◆平成時代までの最高裁判決,知財高裁大合議判決を踏まえた実務の到達点!!


はしがき
本書は,平成14年12月に初版が発行され,平成21年1月に第3版まで
重ねた旧法律相談シリーズ(村林楼譟畩松陽一郎編・新・青林法律
相談1)を装いも新たにして最新情報を提供するものです。旧シリーズ
の第3版が刊行されてから,早や10年が経過し,その間,動きの早い特
許法・実用新案法の分野においても,さまざまな展開がありました。
平成20年以降の主な特許法,実用新案法の改正項目をピックアップする
と,平成20年改正:仮専用実施権・仮通常実施権制度の導入・拒絶査定
不服審判請求期間の見直し等平成23年改正:通常実施権の当然対抗制の
導入,冒認特許の移転請求制度等の導入,審判と審決取消訴訟とのキャ
ッチボールの改善(審決予告の導入等),再審制限,一事不再理効の制
限,新規性喪失の例外の拡大等平成26年改正:付与後異議の復活等
平成27年改正:職務発明制度における法人帰属制の導入等平成31年改正
〈令和元年改正〉(平成31年4月1日現在,同年1月召集の第198回通常国
会に改正法案が提出されている状況です):提訴後査察制度と称されて
いた「査証制度」の創設,損害賠償額の算定についての規定の改正等
となっています。また,ここ数年の最高裁判決についてだけみても,最
判平成27年6月5日(プロダクト・バイ・プロセスクレームについてのプ
ラバスタチン事件),最判平成27年11月17日(特許の存続期間の延長登
録要件に関するアバスチン事件),最判平成28年3月24日(均等論に関す
るマキサカルシトール事件)等の重要な判決が次々に出されています。
このように,重要な法改正が続き,また最高裁判決や知財高裁大合議判
決等も含めて重要な判例も積み重なっておりましたところ,読者の皆様
から最新版の刊行が強く要望されておりました。そこで,上記のとおり
平成最後で,かつ令和最初の大きな制度改正作業となっている31年改正
法案=令和元年法案の全貌が見えてきたこのタイミングで,本書を刊行
することにしました。同法案の審議の成り行きについては,読者各位の
フォローをお願いすることになりますが,最新の情報をご提供したいと
いう思いから,同改正法案についても言及していただきたいと執筆者に
お願いしたものです。
本書の刊行に際しては,設問内容をアップデートし,かつグローバル
なものとしたため,設問も相当数増えてしまいました。また,できるだ
け具体例を想定した設問としました。
さらに,執筆陣につきましても,より質の高い解説を提供すべく知的財
産高等裁判所の歴代所長や世界知的所有権機関(WIPO)在籍者を含め,
その分野の実務に詳しい実力派の学者,弁護士,弁理士にお願いしまし
た。
ご多忙中にもかかわらずにご執筆いただいた学者・実務家の方々に深く
感謝申し上げます。
編者といたしましては,好評を博した旧シリーズと同様,知的財産に関
わる皆様方にご愛読頂ければと願っております。
最後に,旧シリーズから新シリーズの一書をなす本書の出版に際しまし
ても,たいへんご負担をお掛けし,お世話になりました青林書院の宮根
茂樹編集長をはじめとする関係者の皆様にも厚く御礼申し上げます。

令和元年5月1日
編集者
小松 陽一郎
伊原 友己



編 集 者
小松陽一郎(弁護士・弁理士)
伊原 友己(弁護士・弁理士)

執 筆 者(執筆順)
島並 良(神戸大学大学院法学研究科教授)
松本 司(弁護士・弁理士)
諏訪野 大(近畿大学法学部教授)
城山 康文(弁護士)
茶園 成樹(大阪大学大学院高等司法研究科教授)
三山 峻司(弁護士・弁理士)
生沼 寿彦(弁護士・弁理士・米国ニューヨーク州弁護士)
小松 邦光(弁理士)
古谷 栄男(弁理士)
伊藤 真(弁護士・弁理士)
平井 佑希(弁護士・弁理士)
辻 淳子(弁護士・弁理士)
中野 睦子(弁理士)
神谷惠理子(弁理士)
重冨 貴光(弁護士・弁理士)
村田 真一(弁護士)
荒井 俊行(弁護士・米国ニューヨーク州弁護士)
熊谷 健一(明治大学大学院グローバル・ビジネス研究科教授)
辻村 和彦(弁護士・弁理士)
福田あやこ(弁護士)
谷口 由記(弁護士・弁理士・吉備国際大学大学院(通信制)知的財産学研究科教授)
田上 洋平(弁護士・弁理士)
梶崎 弘一(弁理士)
藤野 睦子(弁護士)
青木 潤(弁理士)
近藤 惠嗣(弁護士)
服部 誠(弁護士)
加藤 幸江(弁護士)
小松陽一郎(上 掲)
松村 信夫(弁護士・弁理士)
田中 幹人(弁理士)
藤井 淳(弁理士)
外村 玲子(弁護士・弁理士)
森本 純(弁護士・弁理士)
松本 好史(弁護士・弁理士)
岩坪 哲(弁護士・弁理士・名古屋大学講師)
平野 和宏(弁護士・弁理士)
井上 裕史(弁護士・弁理士)
小池 眞一(弁護士)
三村 量一(弁護士)
平野 惠稔(弁護士)
辻居 幸一(弁護士)
久世 勝之(弁護士)
飯村 敏明(弁護士)
星埜 正和(弁護士)
末吉 亙(弁護士)
林 いづみ(弁護士)
池下 利男(弁護士・弁理士)


特許・実用新案の法律相談


最新青林法律相談


特許・実用新案の法律相談
編・著者小松陽一郎・伊原友己 編
発行年月2019年05月
ISBN978-4-417-01765-3
税込価格8,250円(本体価格:7,500円)
在庫有り
  
在庫があります

■解説
『令和』元年緊急出版
新時代の改正特許法案に基づく最新解説!!
◆旧シリーズ第3版から10年ぶりの出版となる大幅バージョンアップ版!!  
◆改正民法(債権法改正)も織り込んだ,最新内容!!           
◆平成時代までの最高裁判決,知財高裁大合議判決を踏まえた実務の到達点!!


はしがき
本書は,平成14年12月に初版が発行され,平成21年1月に第3版まで
重ねた旧法律相談シリーズ(村林楼譟畩松陽一郎編・新・青林法律
相談1)を装いも新たにして最新情報を提供するものです。旧シリーズ
の第3版が刊行されてから,早や10年が経過し,その間,動きの早い特
許法・実用新案法の分野においても,さまざまな展開がありました。
平成20年以降の主な特許法,実用新案法の改正項目をピックアップす
ると,平成20年改正:仮専用実施権・仮通常実施権制度の導入・拒絶査
定不服審判請求期間の見直し等平成23年改正:通常実施権の当然対抗制
の導入,冒認特許の移転請求制度等の導入,審判と審決取消訴訟とのキ
ャッチボールの改善(審決予告の導入等),再審制限,一事不再理効の
制限,新規性喪失の例外の拡大等平成26年改正:付与後異議の復活等
平成27年改正:職務発明制度における法人帰属制の導入等平成31年改正
〈令和元年改正〉(平成31年4月1日現在,同年1月召集の第198回通常国
会に改正法案が提出されている状況です):提訴後査察制度と称されて
いた「査証制度」の創設,損害賠償額の算定についての規定の改正等と
なっています。また,ここ数年の最高裁判決についてだけみても,最判
平成27年6月5日(プロダクト・バイ・プロセスクレームについてのプラ
バスタチン事件),最判平成27年11月17日(特許の存続期間の延長登録
要件に関するアバスチン事件),最判平成28年3月24日(均等論に関する
マキサカルシトール事件)等の重要な判決が次々に出されています。
このように,重要な法改正が続き,また最高裁判決や知財高裁大合議判
決等も含めて重要な判例も積み重なっておりましたところ,読者の皆様
から最新版の刊行が強く要望されておりました。そこで,上記のとおり
平成最後で,かつ令和最初の大きな制度改正作業となっている31年改正
法案=令和元年法案の全貌が見えてきたこのタイミングで,本書を刊行
することにしました。同法案の審議の成り行きについては,読者各位の
フォローをお願いすることになりますが,最新の情報をご提供したいと
いう思いから,同改正法案についても言及していただきたいと執筆者に
お願いしたものです。
 本書の刊行に際しては,設問内容をアップデートし,かつグローバル
なものとしたため,設問も相当数増えてしまいました。また,できるだ
け具体例を想定した設問としました。さらに,執筆陣につきましても,
より質の高い解説を提供すべく知的財産高等裁判所の歴代所長や世界知
的所有権機関(WIPO)在籍者を含め,その分野の実務に詳しい実力派の
学者,弁護士,弁理士にお願いしました。
ご多忙中にもかかわらずにご執筆いただいた学者・実務家の方々に深く
感謝申し上げます。
編者といたしましては,好評を博した旧シリーズと同様,知的財産に関
わる皆様方にご愛読頂ければと願っております。
 最後に,旧シリーズから新シリーズの一書をなす本書の出版に際しま
しても,たいへんご負担をお掛けし,お世話になりました青林書院の宮
根茂樹編集長をはじめとする関係者の皆様にも厚く御礼申し上げます。

令和元年5月1日
編集者
小松 陽一郎
伊原  友己


編 集 者
小松陽一郎(弁護士・弁理士)
伊原 友己(弁護士・弁理士)

執 筆 者(執筆順)
三村 量一(弁護士)
設樂 楼譟癖杆郢痢κ柩士)
清水 節(弁護士・弁理士)
荒井 俊行(弁護士・米国ニューヨーク州弁護士)
辻 淳子(弁護士・弁理士)
末吉 亙(弁護士)
村田 真一(弁護士)
谷口 由記(弁護士・弁理士・吉備国際大学大学院(通信制)知的財産学研究科教授)
辻居 幸一(弁護士)
近藤 惠嗣(弁護士)
林 いづみ(弁護士)
中務 尚子(弁護士・米国ニューヨーク州弁護士)
藤川 義人(弁護士)
増山 健(弁護士)
大野 聖二(弁護士・弁理士・米国ニューヨーク州弁護士)
福田あやこ(弁護士)
平野 惠稔(弁護士)
岡田健太郎(弁護士)
牧野 知彦(弁護士)
岩坪 哲(弁護士・弁理士・名古屋大学講師)
久世 勝之(弁護士)
井上 裕史(弁護士・弁理士)
小松陽一郎(上 掲)
松本 好史(弁護士・弁理士)
松村 信夫(弁護士・弁理士)
外村 玲子(弁護士・弁理士)
田上 洋平(弁護士・弁理士)
加藤 幸江(弁護士)
大林 良寛(弁護士)
岩谷 敏昭(弁護士・弁理士)
田中 成志(弁護士・弁理士)
苗村 博子(弁護士・米国ニューヨーク州弁護士)
森本 純(弁護士・弁理士)
速見 禎祥(弁護士・弁理士)
伊原 友己(上 掲)
野間 自子(弁護士)
飯村 敏明(弁護士)
星埜 正和(弁護士)
平野 和宏(弁護士・弁理士)
毛利 峰子(世界知的所有権機関(WIPO)法務官/元弁護士(登録抹消中)
      ・米国ニューヨーク州弁護士)
相良由里子(弁護士・弁理士・米国ニューヨーク州弁護士)
南 かおり(弁護士・英国イングランド&ウェールズ事務弁護士
      ・米国カリフォルニア州弁護士)
小野寺良文(弁護士)
清水 亘(弁護士)
熊谷 健一(明治大学大学院グローバル・ビジネス研究科教授)
青木 潤(弁理士)
城山 康文(弁護士)
大住 洋(弁護士・関西大学法科大学院特別任用准教授)
星 大介(弁護士・米国ニューヨーク州弁護士)
野中 啓孝(弁護士)
重冨 貴光(弁護士・弁理士)
山崎 道雄(弁護士)
辻村 和彦(弁護士・弁理士)
諏訪野 大(近畿大学法学部教授)



講座 現代の契約法 各論2


講座 現代の契約法 各論2
編・著者内田貴=門口正人 編集代表
発行年月2019年04月
ISBN978-4-417-01762-2
税込価格6,050円(本体価格:5,500円)
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■解説
「契約法における理論と実務の架橋」となる講座【各論58項目】刊行
◆現役裁判官と各専門分野の弁護士,各業界の一線で活躍する実務家が執筆。
◆改正民法の問題意識を背景に実務の現場で生じる課題に焦点を当て,
 現代の実務を総覧するテーマを幅広く選択,最新実務の状況を解説,今後の
 展望を示す契約法における実務の最新の到達点を示す。


はしがき

本講座は,その題名のとおり,現代の契約法の分野における実務の状況と学
問的業績を顕すもので,3つの特色を持つ企画である。
1つは,契約法の全般にわたる現代的課題を取り上げる。あたかも2017 年
には民法が改正され,その施行が2020 年に迫っている。改正法の制定過程に
おける問題意識を背景に実務の現場において生じている様々な課題に焦点を当
て,一般の契約はもとより,スポーツ・芸能,システム開発,国際売買から各
種企業活動における契約に至るまで,現代日本の契約実務を総覧するテーマを
選択した。
2つは,契約法の領域における理論と実務の架橋を目指す。民法の改正の過
程では,学界と実務界の間で,当初,学者グループより学問的観点から斬新な
改正案が提示されたのに対し,実務界から反発が巻き起こるなどせめぎ合いが
見られたが,ここで見られた対立は,120 年間の民法運用の過程で知らぬ間に
できた学界と実務界の間の溝の深さを感じさせた。本講座では,この溝に橋を
架け,相互理解を促進するための道をつけることを期した。
3つは,執筆者に人を得たことである。法曹界からは現役裁判官と各専門分
野の弁護士,各業界からは第一線で活躍する実務家,そして学者からは気鋭の
研究者が選抜された。各執筆者は,それぞれの分野で最新の情報を掌握し,卓
抜した専門的知見を有する方々である。
先行して刊行される各論3巻(実務編)では,現代日本の契約実務における
テーマごとに多角的な視点から最新の実務の状況を解説するとともに,今後の
展望を示す。実務編は,日本の実務の最新の到達点を示す実務的解説として幅
広く活用されるであろう。続いて刊行される総論(理論編)では,各論で示され
た日本の契約実務の実情を踏まえて,それを横断的に俯瞰することによって,
従来の理論が反省されるとともに,実務を踏まえた理論の再構築が試みられる。
理論編は,単に学問的に意味があるにとどまらず,現実に対応できる理論とし
て,実務,とりわけ裁判実務において有益であるに違いない。こうして理論と
実務のひとつの対話が実現され,この対話は,さらなる対話へのスタートとな
るものと確信する。
本書が,現代日本の契約法に関心のある実務家,研究者の双方にとって,有
用な講座となることを期待している。同時に,2017 年改正民法の施行に伴い,
改正法が実務にどのようなインパクトを与えるかについての充実した解説書と
しても有用性を見出していただけるであろう。
本書は,編集委員各位をはじめ,多忙な中,企画の趣旨に賛同して貴重な原
稿を寄せられた執筆者の方々の熱意の産物である。ご協力に感謝したい。ま
た,野心的な大型企画ゆえの困難も多かったが,担当編集者として獅子奮迅の
活躍をしてくださった長島晴美さんにも厚くお礼申し上げる。

2019 年4月3日
内田貴
門口正人



編集代表

内田 貴:早稲田大学特命教授,東京大学名誉教授,弁護士
門口正人:弁護士,元名古屋高等裁判所長官


編集委員

大村敦志:学習院大学法務研究科教授
岡 正晶:弁護士
近藤昌昭:東京高等裁判所部総括判事
中原利明:株式会社三菱UFJ銀行法務部部長


執筆者

寺田昌弘:日鉄エンジニアリング株式会社法務・契約室シニアマネジャー,弁護士
本村洋平:内閣府再就職等監視委員会再就職等監察官
三浦雅生:弁護士
荒井正児:弁護士
北澤純一:富山地方・家庭裁判所長
近藤昌昭:上掲
鈴木和彦:東京地方裁判所判事補
松井秀樹:弁護士
池村 聡:弁護士
齋藤浩貴:弁護士
沖中康人:東京地方裁判所部総括判事
廣瀬達人:名古屋地方裁判所岡崎支部判事
山内真之:弁護士
佐藤亮太:弁護士
中崎 尚:弁護士
出井 甫:弁護士
齋藤宏一:弁護士
小野愛菜:弁護士
戸倉圭太:弁護士
姜 明訓:弁護士
菅野龍太郎:弁護士
塩越 希:弁護士
生島芙美:弁護士
佐賀洋之:弁護士
白石佳壽朗:弁護士
長野秀紀:弁護士
高橋祐太朗:弁護士
柴田育尚:弁護士
野村菜々:弁護士
岡田 淳:弁護士
平田憲人:弁護士
原 悦子:東京大学大学院法学政治学研究科准教授,弁護士
西向美由:弁護士
中林憲一:弁護士

(執筆順,2019 年4月1日現在)




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