〔第四版〕特許・意匠・商標の基礎知識
法律知識ライブラリー〔全12巻〕
- 編・著者牧野利秋 編
- 判型A5
- ページ数520
- 税込価格4,950円(本体価格:4,500円)
- 発行年月2003年03月
- ISBN978-4-417-01329-7 (4-417-01329-2)
- 在庫
品切・未定
■解説
平成14年改正法による改訂版。ライセンス契約等の仲介・代理業務等の追加,特許侵害訴訟の訴訟代理権の付与等全面改正された弁理士法,発明の実施の定義等が見直された特許法等の改正を踏まえる。特許庁関係者も多数執筆し実務にも充分対応できる一冊。弁理士試験受験者にも好評。[法律知識ライブラリー5]
■書籍内容
主要目次
第1編 総 論
1 知的財産権の概念
知的財産権の概念を述べ、その存在理由を説明せよ。
2 産業財産権の特質と機能
産業財産権の法的性質の特色は何か。また産業財産権を新規な創作に
関するものと営業標識に関するものとに大別し、その各々について、
その機能を説明せよ。
3 産業財産権法の法源
産業財産権を規制している法律にはどのようなものがあるか。
4 産業財産権法の運用官庁
特許庁の機構を述べよ。
第2編 特許権、実用新案権
第1章 特許制度
5 特許制度の沿革
諸外国とわが国の特許制度の沿革について述べよ。
6 特許制度の原理
特許制度の原理に関する諸学説を挙げて説明せよ。
7 わが国の特許制度の特色
わが国の特許制度の特色を他の法制と比較して述べよ。
第2章 特許出願の客体
8 発明の概念
特許法上の発明について説明せよ。
9 化学物質の発明
化学物質発明の記載要件について述べよ。
10 生物関連発明
遺伝子工学に関する発明、動植物に関する発明について説明せよ。
11 コンピュータ・ソフトウエアに関する発明
コンピュータ・ソフトウエア関連発明について説明せよ。
12 特許の要件(1)
発明の産業上の利用可能性について説明せよ。
13 特許の要件(2)
発明が新規性を欠く場合について説明せよ。
14 特許の要件(3)
発明が進歩性を欠く場合について説明せよ。
15 特許の要件(4)
特許法二九条の二の規定するところを説明せよ。
16 特許を受けることができない発明
特許法上、特許を受けることができない発明を挙げ、その各々について
説明せよ。
第3章 特許出願の主体
17 発明者の権利
発明者が取得する特許を受ける権利の性質およびその得喪変更について
述べよ。
18 職務発明
職務発明の成立及びその場合の使用者等・従業者等の間の法律関係に
ついて説明せよ。
19 外国人の権利
外国人の特許法上の権利能力について述べよ。
20 手続をする能力
特許出願、請求その他特許に関する手続をする能力、代理人、特許管理人
について述べよ。
第4章 特許庁における手続
21 出願書類
特許出願の際、提出すべき書類を挙げてその各々について説明せよ。
22 先行技術文献情報の開示制度
先行技術文献情報の開示制度について述べよ。
23 特許請求の範囲の記載要件
明細書の特許請求の範囲はどう記載すべきか。また、請求項について
説明せよ。
24 出願の単一性
二以上の発明を一つの願書で特許出願できる範囲について述べよ。
25 先後願関係
同一の発明・考案について二以上の出願があったときの取扱いで、それら
の出願が異なった日にされた場合と同日になされた場合とに分けて、説明せよ。
26 手続の補正
特許出願手続における補正について述べよ。
27 出願の分割、変更
出願の分割、変更について、その意義、要件、効果について述べよ。
28 国内優先権制度
特許法四一条の優先権について、制度の趣旨、要件、効果を説明せよ。
29 出願公開、審査請求
出願公開、出願審査請求制度について述べよ。
30 拒絶理由通知、拒絶査定
拒絶理由通知、拒絶査定に対し、出願人はどう対処すべきか。
31 特許料の納付
特許料の納付制度について説明せよ。
32 特許異議申立制度
特許異議申立制度について述べよ。
第5章 審判・訴訟
33 審判制度
審判の種類を挙げて、その各々について説明せよ。
34 審判手続
審判の手続について説明せよ。
35 審決取消訴訟等
審決に対して不服がある場合、又は特許庁長官の処分等に不服がある場合
どうすればよいか。
第6章 特許権の効力
36 特許権の性質、効力
特許権の性質、効力について述べよ。
37 特許権の存続期間
特許権の存続期間と特許権の存続期間の延長登録制度について説明せよ。
38 特許発明の技術的範囲
特許発明の技術的範囲について論じ、併せて判定制度について説明せよ。
39 特許権の効力の制限
特許権の効力が制限される場合について説明せよ。
40 特許権の共有
特許権の共有について述べよ。
41 特許権の移転等
特許権の譲渡、相続、担保権の設定について説明せよ。
42 専用実施権と許諾による通常実施権
専用実施権と許諾による通常実施権について、その相違点を挙げて説明せよ。
43 法定実施権と裁定実施権
法定実施権と裁定実施権について説明せよ。
44 特許権の消滅原因
特許権の消滅原因を挙げ、その各々について述べよ。
第7章 特許権の保護
45 特許権の侵害
特許権の侵害とは何か。擬制侵害(間接侵害)についても述べよ。
46 民事上の救済手段
特許権が侵害された場合、民事上どのような法的手段がとれるかを説明せよ。
47 均等論、不完全利用論
特許侵害訴訟における均等論、不完全利用論について論ぜよ。
48 対抗手段
特許権の侵害であるといわれた場合、これに対し、どのような対抗手段が
あるか。
49 刑事責任
特許法に定める罰則について述べよ。
第8章 実用新案権
50 実用新案制度
実用新案制度について述べよ。
51 出願手続
実用新案登録出願から設定登録までの手続について説明せよ。
52 実用新案技術評価書
実用新案技術評価書とは何か。その役割について述べよ。
53 実用新案権者等の責任
実用新案登録が無効となった場合の権利者の責任について説明せよ。
第9章 国際出願
54 国際出願の意義と任務
国際出願とは何か。国際出願の効果についても述べよ。
55 国内段階への移行
国際出願の国内段階への移行手続及び補正、拒絶理由に関する
特例について説明せよ。
56 PCT国際出願の制度改革(PCTリフォーム)の開始
昨今のPCTをめぐる制度改革(PCTリフォーム)の議論について
説明せよ。
第3編 意匠権
57 意匠法の目的
意匠法の目的について述べよ。
58 意匠権と著作権
意匠権と著作権とで、保護の対象及び態様につき、どのような差異が
あるか。
59 意匠法及びその他の商品形態保護法規〕
意匠法を含め、わが国における商品形態保護のための法律にはどのような
ものがあるか。
60 意匠の定義
意匠法二条一項の意匠の定義について説明せよ。
61 意匠登録の要件(1)
意匠法三条一項、三条の二の規定するところを説明せよ。
62 意匠登録の要件(2)
意匠法三条二項の規定するところを説明せよ。
63 意匠登録の要件(3)
意匠法五条の規定するところを説明せよ。
64 先後願関係
同一又は類似の意匠について二以上の意匠登録出願があった場合の取扱いに
ついて説明せよ。
65 出願の分割・変更
全体意匠の登録出願手続における部分意匠の分割の可能性について論ぜよ。
66 部分意匠の保護
部分意匠保護の意義について述べ、登録の効果を説明せよ。
67 関連意匠
関連意匠の登録要件と関連意匠の意匠権の効力について述べよ。
68 組物の意匠
組物の意匠の意義及び登録要件について説明せよ。
69 秘密意匠
秘密意匠制度の存在理由と秘密意匠の意匠権の効力について述べよ。
70 登録意匠の範囲
登録意匠の範囲について述べ、併せて具体的な登録意匠の範囲の態様に
ついて言及せよ。
71 意匠権の効力
意匠権の効力について述べ、併せて意匠の類否判断の基準について述べよ。
72 意匠権の制限
意匠法二六条の規定するところを説明せよ。
73 先出願による通常実施権
意匠法二九条の二の規定するところを説明せよ。
第4編 商標権
第1章 商標総論
74 商標法の沿革
わが国における商標法の沿革について述べよ。
75 商標の概念
商標法における商標の概念について述べよ。
76 商標の機能
商標の主だった機能について説明せよ。
77 商品、役務
商標法にいう商品及び役務について説明せよ。
78 標章の使用
商標法にいう標章の「使用」について説明せよ。
79 マドリッド協定議定書の概要とわが国商標法との関係
マドリッド協定議定書の概要とわが国商標法との関係について説明せよ。
第2章 商標権の発生
80 先願主義
商標法における先願主義を説明せよ。
81 商標登録の要件(1)
商標法三条一項の規定の意味及び問題点について述べよ。
82 商標登録の要件(2)
商標法三条二項の規定するところを説明せよ。
83 商標登録の要件(3)
商標法四条に定める不登録事由を二つに大別し、その各々について説明せよ。
84 商標登録の可否
商標登録出願に係る商標が他人の商号、意匠、著作物である場合、
商標登録できるか。
85 団体商標
団体商標制度について説明せよ。
86 出願の分割・変更
商標登録出願の分割、変更について説明せよ。
87 出願により生じた権利
商標登録出願により生じた権利を、特許を受ける権利と比較して論ぜよ。
第3章 商標権の効力
88 商標権の性質、効力
商標権の性質、効力について述べよ。
89 存続期間
商標権の存続期間及び存続期間の更新登録について説明せよ。
90 商標権の効力の制限
商標権の効力が制限される場合について説明せよ。
91 商標権の移転等
商標権の譲渡、相続、担保権の設定について述べよ。
92 先使用権
先使用による商標の使用をする権利について説明せよ。
93 商標権の侵害
商標権の侵害とは何か。擬制侵害についても述べよ。
94 民事上の救済手段
商標権が侵害された場合、民事上どのような法的手段がとれるかを説明せよ。
95 損害額
商標権侵害による損害額はどのように定められるか。
96 商標登録の無効、取消
商標登録の無効、取消について説明せよ。
97 防護標章
防護標章制度について述べよ。
第5編 工業所有権(産業財産権)に関する手続等の特例
98 電子情報処理組織による手続等
電子情報処理組織による手続について説明せよ。
99 指定情報処理機関及び指定調査機関
指定情報処理機関及び指定調査機関について説明せよ。
第6編 国際的規制
100 工業所有権を規律する諸条約
工業所有権を規律する諸条約について述べよ。
101 工業所有権の属地性
工業所有権の属地性とその修正原理について述べよ。
102 パリ条約とわが国産業財産権法との関係
パリ条約とわが国産業財産権法の関係について述べよ。
103 パリ条約に基づく優先権
パリ条約に基づく優先権について説明せよ。
104 パリ条約における不正競争の防止
パリ条約における不正競争の防止に関する規定について説明せよ。
105 原産地表示・原産地名称の保護
原産地表示・原産地名称の国際的保護について述べよ。
106 TRIPS協定
TRIPS協定について述べよ。
事項索引
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■執筆者一覧(執筆順・特許庁肩書は執筆当時)
盛岡 一夫〔東洋大学教授〕
関 和郎〔(財)知的財産研究所研究部長〕
大瀬戸豪志〔立命館大学教授〕
小林 昭寛〔特許庁審判企画室長〕
鵜飼 健〔特許庁審査管理官〕
浅見 節子〔一橋大学大学院助教授〕
古城 春実〔東京高等裁判所判事〕
安江 邦治〔弁護士〕
末吉 亙〔弁護士〕
田中 成志〔弁護士・弁理士〕
鈴木 毅〔特許庁総務部総務課工業所有権制度改正審議室係長〕
北村 弘樹〔特許庁審査官〕
嶋野 邦彦〔特許庁審査官〕
田村 明照〔特許庁主任上席審査官〕
奥 直也〔特許庁審判官〕
塚中 哲雄〔特許庁審査長〕
石川 好文〔東北大学大学院助教授〕
設楽 隆一〔東京高等裁判所判事〕
牧野 利秋〔弁護士〕
斉藤真由美〔特許庁審査官〕
美勢 克彦〔弁護士〕
松本 直樹〔弁護士〕
林 いづみ〔弁護士〕
石川 弘〔弁護士〕
尾崎 淳史〔特許庁審判官〕
星野 和男〔特許庁国際出願専門官〕
田邊 隆〔弁理士〕
森本 敬司〔特許庁審判調査員・多摩美術大学講師〕
矢部 耕三〔弁護士・弁理士〕
永芳 太郎〔特許庁上席総括審査官〕
後藤 晴男〔日本大学教授〕
青木 博通〔弁理士〕
峯 唯夫〔弁理士〕
土肥 一史〔一橋大学大学院教授〕
浜田 廣士〔弁理士〕
工藤 莞司〔弁理士〕
佐藤 英二〔弁理士〕
豊崎 玲子〔弁理士〕
芝田 俊文〔東京地方裁判所判事〕
光野 文子〔弁理士〕
山内 孝夫〔特許庁方式審査専門官〕
木棚 照一〔早稲田大学教授〕