
民事要件事実講座 第1巻 総論I 要件事実の基礎理論
- 編・著者伊藤滋夫/難波孝一 編 【総括編集者 伊藤滋夫】
- 判型A5
- ページ数408
- 税込価格4,620円(本体価格:4,200円)
- 発行年月2005年03月
- ISBN978-4-417-01382-2 (4-417-01382-9)
- 在庫
有り
■解説
要件事実論を理論と実務の両面から体系的に考察する。裁判官,弁護士,学者それぞれの視点から要件事実の機能を論じ,主張責任と立証責任,攻撃防御方法と要件事実の問題,さらには法律周辺業務との関係についても分析を加える。[民事要件事実講座1]
■書籍内容
主要目次
1 要件事実論の現状と課題−本講座の初めに
1 本稿の趣旨
2 序 説
3 要件事実論の現状
4 要件事実論と事実認定論
5 要件事実論の課題
6 おわりに−司法への市民の参加にも触れて
2 要件事実の機能―裁判官の視点から
1 はじめに
2 要件事実とのかかわり
3 要件事実教育の変遷等
4 要件事実
5 攻撃防御方法の体系
6 要件事実論
7 要件事実の機能
8 判決書の作成
9 おわりに
3 当事者からみた要件事実
1 要件事実に入る前に(とくに弁論主義について)
2 要件事実について
3 司法研修所の要件事実
4 ブロック・ダイアグラムについて
4 主張責任と立証責任
1 本稿の趣旨
2 裁判規範としての民法と要件事実
3 立証責任
4 主張責任
5 立証責任と主張責任との関係
6 最後に
5 規範的要件・評価的要件
1 本稿の趣旨
2 実体法上の法律要件の種類,区別の実益等
3 評価的要件・規範的要件の意義,種類
4 評価的要件の要件事実
5 評価障害事実について
6 評価的要件における判断の構造
7 最後に
6 攻撃防御方法としての要件事実―契約の履行請求権を例として―
1 はじめに
2 契約に基づく履行請求権の要件事実
3 契約無効に基づく不当利得返還請求権
7 公証業務と要件事実
1 はじめに
2 公証制度の紛争予防機能について
3 公証業務において要件事実論を取り入れる場合の問題点について
4 公正証書作成と手続的要件について
5 公正証書作成と実体的要件について
6 類型別の公正証書における要件事実とのかかわりについて
7 むすび
8 司法書士と要件事実―司法書士業務における要件事実論の有用性―
1 本稿の趣旨
2 筆者が受けた4つの相談事例
3 要件事実論の有用性―4つの相談事例について―
4 要件事実論の有用性―添付書面を例にして
5 裁判規範としての民法
6 おわりに
9 弁理士業務と要件事実
1 はじめに
2 証明責任の意義
3 民事訴訟における証明責任の分配
4 行政訴訟(抗告訴訟)における証明責任の分配
5 審査における証明責任
6 審判における証明責任
7 審決取消訴訟における証明責任
8 まとめ
10 法学・法曹教育における要件事実論
1 はしがき
2 要件事実論:要件事実教育のはじまり
3 要件事実論の現況寸描
4 要件事実論の特徴,内容
5 法学教育,法曹教育における要件事実論
事項索引
============================================================================
編集者
伊藤滋夫(創価大学法科大学院教授・法科大学院要件事実教育研究所長)
難波孝一(東京地方裁判所判事)
執筆者(執筆順)
伊藤滋夫(前掲)
原田和徳(仙台高等裁判所長官)
永石一郎(弁護士・一橋大学法科大学院特任教授)
難波孝一(前掲)
大江 忠(弁護士・慶應義塾大学法科大学院教授)
小倉 顕(白鴎大学法科大学院教授・元公証人)
関根誠一郎(司法書士)
光石俊郎(弁護士・弁理士)
田尾桃二(元仙台高等裁判所長官・帝京大学名誉教授)