医療訴訟
新たな問題に対処するための参考資料やヒントも提供。
- 編・著者福田 剛久・�盒供‐�・中村 也寸志 編著
- 判型A5判
- ページ数784頁
- 税込価格8,360円（本体価格：7,600円）
- 発行年月2014年08月
- ISBN978-4-417-01628-1
- 在庫
品切・改訂中
■解説
東京・大阪両地裁医療部に在籍してきた裁判官，患者側・医療側の訴訟代理人を経験し
てきた弁護士が，医療紛争解決に関する諸問題を網羅的に取り上げ，医療部発足以来の
医療訴訟の到達点を示す。
医療訴訟さらに医療事故紛争に関係すると考えられうる限りの問題を解明。
●編 集 者
福 田 剛 久:東京高裁判事
�� 橋 譲:千葉地裁判事
中村 也寸志:東京高裁判事
●執 筆 者
飯 塚 知 行:弁護士
西 内 岳:弁護士
森 冨 義 明:東京地裁判事
小 口 五 大:弁護士
五十嵐 裕美:弁護士
中村 也寸志:上掲
近 江 弘 行:法務省民事局付
徳岡 由美子:大阪地裁判事
大 澤 知 子:仙台地裁判事
平 野 望:名古屋地家裁判事補
�� 橋 譲:上掲
黒 野 功 久:大阪地裁判事
中 町 翔:東京地裁判事補
山 下 真 吾:大阪地裁判事補
石 丸 将 利:高知地裁判事
廣 谷 章 雄:千葉地裁判事
安 田 仁 美:岡山地家裁倉敷支部判事
西 澤 健太郎:東京地裁判事補
菅 野 雅 之:東京地裁判事
樺 山 倫 尚:熊本地裁判事補
関 根 規 夫:東京地裁判事
宮 崎 桃 子:大阪地裁判事補
�� 本 章 子:岡山地家裁倉敷支部判事
尾 島 明:最高裁上席調査官
増 森 珠 美:大阪地裁判事
手嶋 あさみ:最高裁事務総局情報政策課長
下 道 良 太:東京地裁判事補
林 潤:福岡地裁判事
成 田 晋 司:最高裁調査官
浦 上 薫 史:大分地裁日田支部判事
水 野 峻 志:東京地裁判事補
上 田 元 和:松江家裁判事
榮 岳 夫:新潟地裁高田支部判事
松 本 佳 織:東京地裁判事補
中村 さとみ:名古屋地裁判事
今 岡 健:長野地裁松本支部判事
鵜飼 万貴子:弁護士
金 田 朗:弁護士
（執筆順。肩書は平成26年７月現在
■書籍内容
座 談 会
新しい医療訴訟のプラクティス
第1章
総 論
1 患者側弁護士による訴えの提起の準備と訴訟活動
患者側の弁護士は，医療従事者に医療過誤があったとして医療機関側に
対して訴えを提起するために，どのような準備をすべきか。また，訴え
を提起した後には，どのような訴訟活動をすべきか
2 医療機関側の弁護士の訴訟前後の活動医療機関側の弁護士は，患者側
からの訴え提起の前後においてどのような活動をすべきか。
3 証拠保全
医療事故について証拠保全の申立てをする際，どのような点に留意すべきか。
また，証拠保全の手続はどのように行われているのか。
4 医療ADR
医療ADRとはどのようなものか。また，どのような場合に有効に利用できるか。
5 争点整理
医療訴訟の争点整理はどのようにして行われるか。
6 争点整理段階での専門的知見の活用
医療訴訟において，争点整理段階での専門的知見を活用するための工夫
としてどのようなものが行われているか。
7 医学的知見を記載した医師の意見書
医学的知見を記載した医師の意見書は，訴訟のどの段階で提出されるの
が適切であるか。また，意見書の内容をどのように評価するのが適切で
あるか。
8 人証調べ 医療訴訟における人証調べは，どのように行われているか。
また，効果的な人証調べが行われるために，どのような点に留意すべきか。
9 鑑 定
医療訴訟における鑑定はどのような場合にされ，どのようなやり方で行
われているのか。裁判所による鑑定意見の評価はどのように行われるか。
10 和 解
医療訴訟における和解にはどのような特徴があるか。和解の手続を進め
るうえで，どのような点に留意すべきか。和解条項としてはどのようなも
のが考えられるか。
第2章
各 論
11 診療録等
診療録等とは何か。医療訴訟において診療録等はどのように扱われてい
るか。診療録等の加除訂正，不記載及び不存在は，医師の過失の判断に
どのように影響するか。
12 注意義務違反
医療訴訟における医療従事者の注意義務違反又は過失はどのように主張
されるべきか。また，その注意義務違反又は過失の有無は，どのように
判断されるべきか。
13 医療水準と医療慣行 過失の基準となる医療水準とは何か。それは，どの
ような方法で認定されるか。医療水準と医療慣行との違いは何か。
14 診療ガイドライン 診療ガイドラインは，医療従事者の注意義務違反又は
過失の有無の判断をするに当たりどのように考慮されるべきか。
15 添付文書
医薬品の添付文書の記載に反する投薬が行われた場合，これを行った医師
に注意義務違反又は過失があるといえるか。
16 問診・検査義務違反 問診・検査義務違反はどのような場合に問題となるか。
また，義務違反の有無を判断するうえで，どのような点を考慮すべきか。
17 診断上の過誤 診断上の過誤としてどのようなものが問題となり，どのよう
に判断されているか。
18 治療ないし手技上の過誤 治療ないし手技上の過誤としては，どのようなも
のが問題となるか。また，過誤の有無を判断するうえで，どのような点を考
慮すべきか。
19 転医義務違反
医師に転医義務が生ずるのはどのような場合か。転医させる場合に転送及
び転医先に対してどのような注意をすべきか。
20 説明義務違反 医師の患者等に対する説明義務とはどのようなものか。
21 看護師の注意義務違反
医療行為について看護師の注意義務違反が問題となるのはどのような場合
か。また，その義務違反の有無を判断するうえで，どのような点を考慮す
べきか。
22 薬剤師の注意義務違反 薬剤師の注意義務違反としては，どのようなもの
が問題となるか。また，その義務違反の有無を判断するうえでどのような
点を考慮すべきか。
23 介護施設における介護者側の注意義務違反
介護施設における介護者側の医療関係上の注意義務としてどのようなものが
要求されるか。
24 院内感染 院内感染の防止，対策について，医療機関はどのような注意義務
を負うか。
25 試行的医療をめぐる諸問題
試行的医療については，確立した医療と異なり，どのような点が問題と
なるか。
26 精神科医療をめぐる諸問題 精神科医療についてはどのような注意義務
又は過失が問題となるか。また，注意義務違反又は過失の有無を判断
するうえで，どのような点を考慮すべきか。
27 美容整形医療をめぐる諸問題 美容整形医療についてはどのような点が
問題となるか。医師に要求される注意義務及び説明義務は通常の医療行為
とは異なるか。
28 歯科医療をめぐる諸問題
歯科医療についてはどのような点が問題となるか。また，医療従事者の
注意義務違反の有無を判断するうえで，どのような点を考慮すべきか。
29 過失の競合 医療従事者の過失と他の者の過失が競合する場合，どのよう
な問題が生ずるか。
30 因果関係 過失と損害との因果関係はどのように判断されるか。医療訴訟
における特殊性はあるか。特に，問題となる過失が不作為の場合には，
どのように考えられるか。
31 生存についての相当程度の可能性・期待権侵害 医療行為を行った医師に
注意義務違反が認められるが，その義務違反と結果との間に相当因果関係
が認められない場合，当該医師はどのような責任を負うことになるか。
32 損害1（損害の範囲）
医療過誤があった場合，被害者の損害はどのような範囲で認められるか。
33 損害2（過失相殺，素因減額）過失相殺と素因減額についてはどのように
考えられるか。
34 医師賠償責任保険について
医師賠償責任保険とはどのようなものであり，その実務は，どのように
運用されているか。
日医保険と一般賠償責任保険との関係
日医保険の内容及び運用
一般賠償責任保険の内容と運用
35 無過失補償制度
無過失補償制度とはどのようなものであるか。そのうち，実際に運用が
開始されている産科医療補償制度とはどのようなものであるか。
判例索引/事項索引
簡裁関係訴訟
民事保全
不動産関係訴訟
不動産登記訴訟